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プログレス
心肺蘇生法の新しい考えかた・2
著者: 山本保博1
所属機関: 1日本医科大学救命救急センター
ページ範囲:P.113 - P.113
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急性心停止後の動脈血ガスの変化は,Safarらの実験で次のようにわかってきた.心室細動を起こしたイヌに,心肺蘇生を行なわずに大動脈血PO2を測定すると,心停止後20分までは60mmHg以上に保たれていた.筆者の経験でも,脳死患者の無呼吸テストの際にみられるPaO2は,20分後においても70mmHg以上だった.しかし,この症例では換気が行なわれていないため,PaCO2は漸次上昇し続け,20分後には168mmHgにもなってしまった.
Safarは,CPRではABC(前号参照)の順で開始する理由を次のように挙げている.
急性心停止後の動脈血ガスの変化は,Safarらの実験で次のようにわかってきた.心室細動を起こしたイヌに,心肺蘇生を行なわずに大動脈血PO2を測定すると,心停止後20分までは60mmHg以上に保たれていた.筆者の経験でも,脳死患者の無呼吸テストの際にみられるPaO2は,20分後においても70mmHg以上だった.しかし,この症例では換気が行なわれていないため,PaCO2は漸次上昇し続け,20分後には168mmHgにもなってしまった.
Safarは,CPRではABC(前号参照)の順で開始する理由を次のように挙げている.
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