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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル24巻2号

1990年02月発行

文献概要

短報

慢性関節リウマチにおける脛骨の後方亜脱臼について―大腿四頭筋筋力と膝関節移動比の検討を中心として

著者: 福迫剛1 石峰昌雄1 俵積田光宏1 松元義彦1 泉原智麿2 松田剛正2

所属機関: 1鹿児島赤十字病院理学診療部 2鹿児島赤十字病院

ページ範囲:P.117 - P.118

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 Ⅰ.初めに

 慢性関節リウマチ(以下,RA)の膝関節では,発症初期の症例でも,脛骨の上端が後方に落ち込んでいる“脛骨の後方亜脱臼”を呈していることが少なくない.

 臨床では,RAのコントロールが良好であっても,膝関節の脛骨上端の後方落ち込みが高度であるほど膝関節伸展時に疼痛が生じやすく,大腿四頭筋筋力の改善も思わしくなかった.このようなことから,膝関節の脛骨上端の後方落ち込みが膝関節の疼痛や大腿四頭筋の筋力に深く関与しているのではないかと考えた.そこで今回,RA患者13例(24膝)を対象に大腿四頭筋筋力と膝関節の脛骨上端の後方落ち込み(膝関節の移動比)とを調べ,若干の知見を得たので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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