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短報
慢性関節リウマチにおける脛骨の後方亜脱臼について―大腿四頭筋筋力と膝関節移動比の検討を中心として
著者: 福迫剛1 石峰昌雄1 俵積田光宏1 松元義彦1 泉原智麿2 松田剛正2
所属機関: 1鹿児島赤十字病院理学診療部 2鹿児島赤十字病院
ページ範囲:P.117 - P.118
文献購入ページに移動慢性関節リウマチ(以下,RA)の膝関節では,発症初期の症例でも,脛骨の上端が後方に落ち込んでいる“脛骨の後方亜脱臼”を呈していることが少なくない.
臨床では,RAのコントロールが良好であっても,膝関節の脛骨上端の後方落ち込みが高度であるほど膝関節伸展時に疼痛が生じやすく,大腿四頭筋筋力の改善も思わしくなかった.このようなことから,膝関節の脛骨上端の後方落ち込みが膝関節の疼痛や大腿四頭筋の筋力に深く関与しているのではないかと考えた.そこで今回,RA患者13例(24膝)を対象に大腿四頭筋筋力と膝関節の脛骨上端の後方落ち込み(膝関節の移動比)とを調べ,若干の知見を得たので報告する.
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