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特集 苦労した症例報告集
―骨・関節疾患―ROMと筋力の訓練効果の見直し―訓練のしかたの体得に着目して
著者: 岡西哲夫1
所属機関: 1藤田学園保健衛生大学病院リハビリテーション科
ページ範囲:P.140 - P.144
文献購入ページに移動 Ⅰ.初めに
骨・関節疾患の運動療法の主眼は,早期にROMと筋力とを回復させることにある.しかし,この言い尽くされた二つのことを,どのように適切に,かつ効果的に行なっているか,また,その効果を上げるために,患者にどのように訓練方法を体得させているかがつねに問題となる.反省させられ,苦労した症例もこの点に集約されるように思う.
今回は,このROMと筋力との二つの訓練方法の効果を症例を通して見直してみたい.
症例は肩関節手術例として人工骨頭置換術後2例,股関節手術例として,両変形性股関節症に対する一側のChiari骨盤骨切り術(以下Chiari手術と略す.)後,他側も同様な手術を受けた患者1例である.
骨・関節疾患の運動療法の主眼は,早期にROMと筋力とを回復させることにある.しかし,この言い尽くされた二つのことを,どのように適切に,かつ効果的に行なっているか,また,その効果を上げるために,患者にどのように訓練方法を体得させているかがつねに問題となる.反省させられ,苦労した症例もこの点に集約されるように思う.
今回は,このROMと筋力との二つの訓練方法の効果を症例を通して見直してみたい.
症例は肩関節手術例として人工骨頭置換術後2例,股関節手術例として,両変形性股関節症に対する一側のChiari骨盤骨切り術(以下Chiari手術と略す.)後,他側も同様な手術を受けた患者1例である.
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