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雑誌目次

雑誌文献

理学療法ジャーナル24巻4号

1990年04月発行

雑誌目次

特集 老人保健施設の理学療法

中間施設としての老人保健施設の位置付け

著者: 小山秀夫

ページ範囲:P.214 - P.218

 Ⅰ.老人保健施設制度の創設

 1988年4月1日より,老人保健施設制度が本格実施された.老人保健施設は,寝たきり老人などの要介護老人に対して,医療サービスと日常サービスとを併せて提供する中間施設として創設された.我が国の老人に関する施設・施策体系全体を考える場合,老人保健施設は拡大するニーズや財政的負担に対する対応として,また老人施設体系再編成の切り札として議論され,立案されてきたということを,明確に認識する必要がある.

 老人に対する中間施設の議論は,かなり以前から存在し,高齢化社会を迎えた国々で広く議論されてきた歴史がある.ただし,老人保健施設議論の端緒は,1985年1月の社会保障制度審議会の「老人福祉の在り方について」の建議であった.この建議では,病院と特別養護老人ホームとは別の中間施設の必要性が主張された.厚生省は,この提言に対して「中間施設懇談会」を設置し,同年8月に中間報告を公表した.その内容は,要介護老人対策として,在宅型と入所型の中間施設を体系的に整備する必要性を明らかにし,費用負担については,公費のみに依存するのではなく,保険財源を導入し,適切な利用者負担を原則とする考えかたが示された.

病院に設置された老人保健施設の現状と展望

著者: 矢内伸夫

ページ範囲:P.219 - P.224

 Ⅰ.初めに

 老人保健施設の歴史は浅く,モデル施設として早くからスタートした私どもの所でも,やっと,この4月で3年目を迎える段階である.したがって,一部の地域や関係者を除き,まだまだ一般の認識は乏しい.また,運営を開始した施設も,それぞれが新しい制度,新しい施設として,要援護老人のサービス拡充に取り組んではいるものの,地域差,施設差をはじめ,さまざまの条件克服に知恵絞りの努力を重ねてきているのが現状とも言えよう.

 この3年余を通し,老人保健施設に関心をもたれる方々から多くの質疑が寄せられもした.なかでも,採算性を危ぶむ声,老人病院や老人ホームとの整合性を問うもの,受益者負担の利用料導入を訝(いぶか)る声なども,その一つである.また,諸基準設定後は,病床転換とか,小規模施設開設の困難さ,あるいは,人員配置をめぐり,十分なケアができないのではないか,さらに,リハビリテーション重視の意義は認めても,専従の理学療法士,作業療法士確保が難しい現状を訴える声,はたまた,治療としての運動療法・作業療法と,老人保健法下の機能回復訓練との混同から,その方法論をめぐる質疑も後を絶たない.また,介護職の位置付けも,医療機関の中には不慣れとあって,若干の戸惑いさえみられるようである.

 一方,この施設のキイ・ワードとも言える「通過機能」とか,「在宅療養の拠点」を,初めから「無理難題」「理想を追いすぎる」と指摘する声もあるが,これこそ,老人保健施設の究極の努力目標なのである.

 確かに,どれ一つを取つても,決して容易なことではない.ことに,従来的な老人医療福祉の供給構造,家族の在りかたなどでは解決しにくい点も多いが,あえて,その障壁を乗り越える一方法として,老人保健施設は位置付けられたのである.

 今後の老人医療福祉は,この施設運用を標準杭として検討されるであろうし,すでに,その方向は一歩ずつ現実のものになっている.

 いずれにしろ,老人保健施設の取り組みは,「できないから,やらない」という観点でなく,「やらなければ,できない.そのためには」という現状打破の発想転換が必要となってくる.それだけに,各種条件の克服は厳しいが,マクロ的視点から老人医療福祉をとらえるにつれ,必ずや,療養者に安心と満足をサービスできる施設運営も可能だし,将来的展望は開かれるであろう.

 本稿に求められた病院併設例の場合,確かに利点が多く,比較的早期に軌道確保はできようが,逆に,親病院態勢の現状打破も課題となるだけに,決して荷が軽いとも言えないようである.

 そこで,都市型一般病院(内科・リハビリテーション科・整形外科・脳外科・精神神経科・麻酔科・泌尿器科,皮膚科,200床,特2類看護)としての南小倉病院に併設した老人保健施設「伸寿苑」150床の現状を中心に,若干の検討を加えてみたい.

特別養護老人ホームに設置された老人保健施設の現状と展望

著者: 平山登志夫 ,   平山享子

ページ範囲:P.225 - P.229

 Ⅰ.晴山苑の背景

 われわれの老人保健施設“晴山苑”(以下,老健施設と略す.)は開設から2年余経過した.特別養護老人ホーム(以下,特養ホームと略す.)併設型,都市標準型と呼ばれている.

 千葉市の西北部,市内では東京寄りでまだ緑の多い地域である.千葉県の老齢人口は8.7%程度で全国平均よりは少ないほうであるが,晴山苑の周辺地区は11.6%と全国平均とほぼ同程度である.都心より30km圏内,都内と1~1.5時間の距離で,東京またはその方向に通勤している人が多い地区である.

老人保健施設の理学療法・1―病床転換型の老人保健施設の理学療法

著者: 藤本欽也

ページ範囲:P.230 - P.236

 Ⅰ.初めに

 老人保健施設における理学療法とその在りかたについて,あるいは老人保健施設甲州ケア・ホームにおける理学療法の現状と今後の課題,について述べるが,その前にまず,当施設の概要を紹介し,そして施設利用者(入所,通所)の基礎的データを提示してそれを基に考察を行ないたい.

老人保健施設の理学療法・2―病院併設型老人保健施設のリハビリテーション

著者: 大内仁志

ページ範囲:P.237 - P.242

 Ⅰ.初めに

 中町赤十字病院は兵庫県のほぼ中央部,中国山地に囲まれた北播磨と言われる多可郡に立地し,その郡内における唯一の公的医療機関である.

 1945年に創設されて以来,赤十字の基本理念の下,現在は外科・内科・整形外科・小児科・産婦人科・放射線診療科・理学診療科の計7科を有する132床(一般病棟110床,老人保健施設22床)の病院である.

 当老人保健施設の今日までの経過,および現在の訓練状況,今後の老人保健施設におけるリハビリテーションの目的・進めかたなどを,記録ならびに老人保健施設スタッフの意見・私見を交えて報告する.

 (本文中では中町赤十字病院一般病棟に入院している患者を『入院患者』,老人保健施設の入所者を『入所者,あるいは施設の老人』として区別し『入院,退院』と「入所,退所」とを区別している.)

とびら

『生活』

著者: 吉尾雅春

ページ範囲:P.213 - P.213

 世の中は好景気.GNPの伸びも堅調で,日本は世界一の金持ち国に,そして地価も世界最高になってしまった.高級車ばかりが目につく我が街・千里では,1坪500万円とも600万円とも言われている.わずか50坪の土地にマイホームを構えようと思っても,理学療法士の給与では夢のまた夢.地に足を着けた生活をしようにも,都市部ではかなわぬこと.宝くじに夢を託すほうが,まだ現実的であるような社会.この国には政治はないのかと声を大にして叫んでも,負け犬の遠吠え.どこかまちがっているように思う.独裁国家から民主国家へと大変貌した東欧の国々にも今後,市場経済主義が導入されることになろうが,我が国のような恥ずべき社会にだけはならないでほしい.動物は自らが帰るべき巣を求めるが,それさえもかなわぬような日本のどこに魅力を感じるのだろう.

 ところで不思議なことに,地価や物価に大差があるにもかかわらず,診療報酬は全国統一.すなわち,医療機関の保険収入は都市部であろうと地方であろうとまったく同じ.これからは理学療法士も地方に生活の場を求めていったほうが賢明なのかもしれない.そのほうが生活の中に潤いを求めることができるような気がする.

入門講座 理学療法プログラムの立てかた・4

脊髄損傷の理学療法プログラム

著者: 下田宏登 ,   小野田英也

ページ範囲:P.243 - P.248

 Ⅰ.初めに

 この稿を書いている最中Haward Rusk博士の訃報を知った.脊髄損傷に対するチームアプローチを中心としたリハビリテーションはRuskによって確立されたと言っても過言ではない.我が国の脊髄損傷に対するリハビリテーションの歴史はまだ日も浅く,Ruskをはじめとする名著は多いが,現実的には脊髄損傷のリハビリテーションは全国均質に治療体系が確立しているとは言い難い.受傷後短期間で褥創や関節の拘縮などの二次的合併症を併発している患者に出会うこともしばしばであり,これらの合併症の予防をはじめとして一次的な処置から社会復帰まで理学療法士が果たす役割と責任は大きいと考える.

 今回は当院が行なっている脊髄損傷患者の理学療法プログラムについて,急性期から慢性期にわたってその内容を紹介する(図1).

講座 リハビリテーションと住宅改造・4

玄関改造のアイディアと問題点

著者: 半田一登

ページ範囲:P.249 - P.254

 Ⅰ.初めに

 玄関ということばは元来「玄妙な道に進む関門」や「仏門に入る入り口」の仏教語であったが,しだいに「武士や公家の家の門」にも使われ,最後には「一般の家の門」としても使われるようになった.その後,茶道などの影響で玄関は空間としての「問(ま)」と時間としての「間」の機能をもつようになり,現在の構造に至った.この歴史的な背景からか,玄関は家庭と社会の接続点ではなく仕切りとして存在しているように思われる.

 玄関周辺は「関(せき)」的な要素が多いが,とりわけ上がり框(がまち)は車いす使用者には絶壁となって立ちふさがる.この上がり框の高さは特例事項があるものの,建築基準法(表1)で45cm以上と定められている.さらに,ここでは履物の着脱が行なわれ,その高さとともに行動の連続性を遮断してしまう.この問題の解決法の一つとして玄関周辺の改造がある.

 今回は改造後の問題点や,機知に富んだ興味あるアイディアを中心に紹介する.

プログレス

最新の脊椎インスツルメンティション手術

著者: 山本博司

ページ範囲:P.255 - P.255

 脊椎インスツルメンテイション手術(spinal instrumentation surgery)とは,脊椎手術の際に,金属具を用いて,変形を矯正固定し,損傷を整復固定し,不安定性を解消しようとするものである.この金属具は術後,治療が完了するまで,あるいは半永久的に体内に留め置くものである.

 1962年に,米国のPaul Harringtonが脊柱側彎症に対するHarrington instrumentationを報告して以来,各種のinstrumentationが急速に発展し,関節外科における人工関節のように脊椎外科における主流を占めるに到ってきた.

PT最前線

大通公園をゆったりと―足早い学会の地案内 札幌編

著者: 本誌編集室

ページ範囲:P.256 - P.257

 昨年は盛岡,今年は札幌.行かれる方の見て歩き食うガイド,行かれぬ方の行ったつもり散歩.Part Ⅰは昼間と夜の見物(みもの)を御紹介し,Part Ⅱではそのほかの見物とおいしい処情報を満載してしまった.情報源は北海道大学医療技術短期大学部理学療法学科の各先生方と事務職員の方々である.皆様有り難うございました.ではでは,幕を揚げましょうか.

Part Ⅱ

著者: 本誌編集室

ページ範囲:P.259 - P.262

 札幌市内の見所,心洗われた大自然と藝術で心豊かに,おいしいラーメン,魚介類等々でお腹もいっぱいに.お土産も見つけて,少し遠出もして…….はいはい,わかりました.さあさあどうぞ.(所在地は,区表示を最初のⅠ文字としてあります.)Part Ⅱの幕開け.

あんてな

保健所理学療法士の業務と特別区理学療法士最新動向

著者: 森倉三男

ページ範囲:P.258 - P.258

 1.理学療法士の配置

 特別区保健(相談)所は合計81か所あるが,常勤理学療法士を配置しているのは1989年12月現在,杉並区上井草保健相談所,港区麻布保健所,江戸川区小岩保健所,そして筆者の属する千代田区麹町保健所の4か所である.この配置は老人保健法保健事業実施要領の中の機能訓練実施方法で“医師及び医師の指導のもとに理学療法士・作業療法士・保健婦又は看護婦等が実施する”と定められ,理学療法士の配置が明記されたことによるところが大きく,これに加えて現場の保健婦などの理学療法士の必要性を求める声が反映されていると考えられる.さらにこの動きを推進し,保健所に理学療法士が定着していくためには,理学療法士の地域リハビリテーション研究・教育の前進,事業実績はもちろんのこと,他職種に対する常勤リハビリテーション専門職配置の理解を広げることが重要である.

理学療法学科新入生への学生生活オリエンテーション

患者さんとの人間関係には「自分」が反映する

著者: 斎藤雅子

ページ範囲:P.263 - P.263

 もう,一年が経ってしまった,これが,今の私の偽らざる心境です.文字どおり,暗中模索の一年でした.

 学生時代の九か月間の実習を通じ,実際の理学療法の仕事,病院の中での理学療法の位置,そういったものに対して自分なりに理解しているつもりだったのですが,いざ自分が理学療法士として働いてみると,学生の目ではわからなかったことが山積していて,悩みと迷いばかりの日々でした.

自分を素直に見つめて

著者: 藤澤宏幸

ページ範囲:P.264 - P.265

 春節の候,受験シーズンを迎える度,まだ記憶の中に鮮明に残る,医療技術短期大学部へ入学したときのことをよく想い浮かべます.そんな浅学な私の経験を基に,これから新入生の皆さんが自分自身のことを考えるとき,少しでもお役にたてるよう話を進めさせていただきます.

よく遊び,よく学んではいかがでしょうか

著者: 須釜聡

ページ範囲:P.266 - P.267

 1.初めに

 1989年4月,金沢大学医学部附属病院理学療法部に就職し,患者さんを治療するよりも,患者さんに振り回されながら「アッ.」と言う間に1年が過ぎようとしています.そのような中,医学書院の編集室の方から,「臨床に入られた今,学生生活を振り返って新入学生にアドバイスをお願いします.」という趣旨のお電話をいただきました.「先生の学生生活を振り返って,こうしておけば良かった,このようにしてきたのが今役にたっているといったような,体験談を書いていただければ良いのです.」このように依頼されました.

 しかし,私の性格から「何か,原稿を書くに当たって参考になるような文献はないか.」と探したところ,昨年の理学療法ジャーナルに特集として『理学療法学科新入生への学生生活オリエンテーション』があり,奈良先生をはじめ諸先生方が,新入生への助言,理学療法士に求められるもの,臨床実習での貴重な体験など,いろいろと執筆されていました.新入生への学生オリエンテーションとはいえ,臨床に出て1年生の私が読んでも非常に参考になるものでした.

 そこで,私は臨床に出た現在,肩の力を抜いて,私自身の学生生活を振り返り成功または失敗談を,ありのまま書いてみようと思います.

学生生活に「こうあるべき」ということはありません

著者: 藤本佳子

ページ範囲:P.268 - P.269

 1.初めに

 新入生のみなさん入学おめでとうございます.みなさんにすばらしいアイディアを提供したいとは思いますが,就職して1年の私にはとてもそのようなことは無理ですので,今,自分自身に必要だと思ってることを書きつらねてみることにいたします.

私からのメッセージ

著者: 周藤浩

ページ範囲:P.270 - P.271

 1.初めに

 「人生,曰く不可解」と叫び,混沌たる思索の世界へ迷い込んだ,古の哲人も居られたようですが,筆者ごときも,そのように存ずる次第なり.今より12年前,大阪で生まれ育った18歳の青年は,青雲の志に胸高鳴らせ,貿易商としてアジア諸国を渡り廻る希望を描いていた.それが今や,岸和田の地で,“PT人生”を歩み始め,さまざまな方と出会い,リハビリテーションワーカーの一人として夢を語り合っている.

 『PTジャーナル』から,今筆者に求められていることは,まったく理学療法学科とは異質な世界からPT世界へ飛び込んだ人間の話を御伝えすることでしょう.そして,もしかして五月病に罹患している一部の読者に対して,異様に明るいPT像を披露することではないかと考えて,只一人で興奮している.

 幸か不幸か,このような学生生活オリエンテーションを目にする読者諸氏ではあるが,数年後職業欄に,「理学療法士」と記されているであろう事実を今一度想い巡らせてほしい.実に貴方のPT人生はすでに始まった.無論,多方面での可能性を秘める読者諸氏であるから,その数々の可能性をPTとして生かしていただければ良い.しかし,その可能性あるが故に,人間は束縛されるほどに自由を求める.これは,化学の授業で習いし,「Brown運動の法則」に似ており,動き廻る粒子の運動は制限を加えるほど活発(?)となる.

 レ・ミゼラブル.しかし,青春のエピローグにさしかかり,人生の何たるかに思索し夜も眠れぬやも知れぬ読者諸氏に対し,非情なるカリキュラムは同情しない.すでにPT人生に入門した諸君,これからの学生生活をどう歩むのか.以下,筆者の描くメッセージを一読いただき,何か一つでも思うことあらば,非アカデミックオリエンテーションは成功したと言える.

臨床で一年を経過して

著者: 三木康弘

ページ範囲:P.272 - P.273

 1.初めに

 新入生の皆さん,理学療法士を目指してのおのおのの養成校へのご入学おめでとうございます.数年前の私は入学できた喜びと同時に,理学療法士を一生の仕事として選んで良かったのだろうか?卒業後理学療法士としてりっぱに社会に貢献できるだろうか?という不安のスタートだったことを思い出します.理学療法士という職業について,漠然とした知識(各学校の入学案内のパンフレットで得た程度)しかもたなく,入学した状況でしたので無理もありません.しかし,理学療法士を目指しての三年間の学生時代はさまざまなことを考えさせられ,これからの私にとって大きな比重を占めるだろうと思われる三年間となりました.

 理学療法学科へ入学した新入生に,先輩としての助言ということで,学生時代の反省と理学療法士として臨床一年を経過し感じていることを述べてみたいと思います.

前向きな学生生活を送ろう!

著者: 佐藤豪

ページ範囲:P.274 - P.275

 私は,今年で臨床3年目を迎えました.臨床をしながら,「しまった,こんなことを学生時代にしておけばよかった.」と思うことをしばしば経験してきました.

 今回,「新入生へのアドバイス」というテーマをいただいたので,過去2年間の臨床経験を振り返りながら自分の自戒の念をこめて,先輩として新入生の皆様にアドバイスを述べてみたいと思います.

クリニカル・ヒント

T caneでするゴルフ

著者: 松田淳子

ページ範囲:P.276 - P.276

 片麻痺患者の立位・歩行練習は,日常私たちがよく行なっているものだが,“介助を少なくすること”,“歩容改善”ばかりに力が注がれ,画一的になりがちな気がする.

 ここでは,もう少し広い視野で歩行をとらえた,ゲーム性のある練習を紹介する.

1ページ講座 福祉制度の手引き・4

手帳;申請手続きと援助

著者: 山本和儀

ページ範囲:P.277 - P.277

 今回から3回,身体障害者手帳,療育手帳について解説する

 Ⅰ.身体障害者手帳

 身体障害者手帳は,補装具,厚生医療の給付,施設への入所など身体障害者福祉法上の各種の援助を受ける場合や,税の減免,鉄道やバス,航空機運賃の割引など各種の制度を利用するための証票として交付されるものである.

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文献抄録

ページ範囲:P.278 - P.279

編集後記

著者: 松村秩

ページ範囲:P.282 - P.282

 時は春,春は入学試験の季節.理学療法士養成校の入学試験の競争率はいずこも高く,理学療法士志望の受験生にとって受難の年であったようだ.

 難関を突破した新入生を4月に迎え,彼らを良き理学療法士に育て上げることは,並大抵ではなく,理学療法教師にとって共通な悩みの種でもあるようだ.

基本情報

理学療法ジャーナル

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1359

印刷版ISSN 0915-0552

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