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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル24巻5号

1990年05月発行

文献概要

特集 急性期の理学療法

急性期脳血管障害の理学療法

著者: 今井保1 尾谷寛隆1 山口武典1

所属機関: 1国立循環器病センターリハビリテーション部

ページ範囲:P.300 - P.305

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 Ⅰ.初めに

 近年,疾病の早期発見・早期治療と同様に,障害に対しても早期リハビリテーションの実施が一般化しつつある.脳血管障害患者のリハビリテーションにおいても例外ではなく,発症初期(急性期)からの医療チームによる適切なアプローチが必要である.

 早期リハビリテーションを適切に行なうには,今まで行なっていたリハビリテーションを単に時間的に早めるだけではなく,早期すなわち急性期であるが故に生じる危険性にも十分な注意が払われなければならない.

 当センター内科脳血管部門の集中治療室であるSCU(stroke care unit)への年間約400名の入院があり,その約40%が理学療法の対象となる.本項では,1988年度に当センターリハビリテーション部で理学療法を施行した,急性期脳血管障害患者144例の調査を基に,当センターで行なわれている理学療法を中心に,急性期脳卒中のリハビリテーションの実際について述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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