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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル24巻5号

1990年05月発行

文献概要

特集 急性期の理学療法

外科手術における肺理学療法

著者: 岸川典明1 真淵敏1 小室透1 和田智弘1 間瀬教史1 居村茂幸1

所属機関: 1兵庫医科大学病院リハビリテーション部

ページ範囲:P.306 - P.311

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 Ⅰ.初めに

 近年,外科および麻酔をはじめとする医療技術の飛躍的な進歩に伴い,以前ならば手術侵襲に耐えられなかったほどの高齢者や重症例に対して,高度かつ集中的な術後管理体制の下に積極的に手術が施行されるようになっている.また疾病構造の多様化に伴いわれわれ理学療法士が術直後から集中治療に参加する機会が多くなっているが,このことは理学療法分野の拡大,充実の現れとして誠に喜ばしい限りである.しかし,一方では対象が急性変化を示す時期である故に,施療上の責任という問題を抱えてアプローチすることになる.本院においても内科的,外科的疾患を合わせて年間200例近くの肺理学療法依頼を受け,理学療法に占めるこの方面の比重の大きさを痛切に感じる.

 このような現状に鑑み,本稿では,筆者らの臨床経験や各種知見1-7)を基にして外科手術に関連した肺理学療法について述べてみたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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