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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル24巻7号

1990年07月発行

文献概要

クリニカル・ヒント

身体代償機構の理解の重要性―肩と股関節の場合

著者: 嶋田智明1 武政誠一1 講武芳英1

所属機関: 1神戸大学医療技術短期大学部

ページ範囲:P.462 - P.462

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 人間の身体が単なる機械と異なる大きな点は,それが実に精巧な代償機構を備えた自動制御装置であるということである.

 例えば,肝硬変のため門脈血が通過して下大静脈に流れ込むことが困難なときには,臍傍静脈や腹壁皮下静脈の吻合を利用して前腹壁に向かって血液は流れ,腋窩静脈などを介して心臓に戻るために,臍を中心として静脈が著しく怒張する.これは,病理学の講義でおなじみのMedusaの頭(Caput Medusae)発生機序である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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