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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル24巻7号

1990年07月発行

文献概要

プログレス

難治性骨折に対する電気刺激療法

著者: 井上四郎1

所属機関: 1朝日大学村上記念病院整形外科

ページ範囲:P.477 - P.477

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 1.直流電気刺激法

 1)電極を外部より刺入する方法(semi-invasive法)

 1800年にVoltaが電池を発見して間もない1812年にはイギリスのSt Thomas病院のBirchが骨折の治療に直流電気刺激を実施したとの報告など,古くより電気刺激は試みられたが,電流量などの正確な記載がなく,おそらく1mA以上の電流が流れていたことが想像され,骨癒合には不利であったと考えられる.前述したように電流量を規定した科学的な電気刺激療法は,1953年に本邦の保田に始まった.

 まず,軟部組織の電気抵抗が小さいため陰極の軟部組織貫通部はTeflon coatingで絶縁してある.陽極はスレンレスティールでは錆びる(酸化する)ため,井上はカーボンファイバー製を採用した.Brightonは皮膚電極を使用している.陰極は眉折部の電気刺激に反応すると思われる骨片に1~4本刺入し,陽極は少し距離をおいて刺入する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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