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特集 ハイリスク・体力消耗状態
ハイリスク・体力消耗状態のリハビリテーション・3―帝京大学病院の場合
著者: 長屋崇1 滝野勝昭1
所属機関: 1帝京大学医学部附属病院リハビリテーション部
ページ範囲:P.530 - P.532
文献購入ページに移動我が国にリハビリテーション医学が導入されてから20年以上経過し,それに伴い対象となる疾患も広範囲にわたり,また重複障害をもった患者が増加する傾向にある.その背景には医療技術の進歩,高齢者の増加,リハビリテーション思想の普及などがあると思われる.
当院は1971年に開院し,リハビリテーション部は当初,物療室として開設した.当時,理学療法を依頼された入院患者の大半が整形外科,内科からのもので,内容も骨折の後療法や脳血管障害に対するものが中心であった.1977年より,リハビリテーション部となり理学療法士,作業療法士の定員枠が拡がるに伴い各科より依頼される患者数も急増し,疾患の内容も複雑化してきている1).
本稿では,上田の定義による「ハイリスク・体力消耗状態のリハビリテーション」2)に該当する症例を紹介し,当院の現状を述べ問題点などを検討する.
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