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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル24巻8号

1990年08月発行

文献概要

プログレス

正常圧水頭症の治療

著者: 三倉剛1

所属機関: 1宮崎医科大学脳神経外科

ページ範囲:P.549 - P.549

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 正常圧水頭症(Normal Pressure Hydrocephalus.以下NPH)は治療可能な痴呆を呈する疾患として有名であるが,その手術適応に関しては議論が多い.1964年,1965年にHakimおよびAdamsが痴呆・歩行障害・尿失禁を三主徴として脳室拡大はあるが髄液圧が正常で髄液短絡術が有効な疾患としてこの疾患を報告して以来,現在まで広く髄液短絡術が行なわれてきたが,それ以外の新しい発想に立った治療法は未だ開発されていない.それ故現在のNPHの治療の問題点は,NPHと診断される群の中から髄液短絡術が有効な群を捜し分けること,すなわち真の手術適応を決定することにある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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