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特集 診療報酬
現行の診療報酬の問題点
著者: 古賀康則1
所属機関: 1八尾徳洲会病院理学療法室
ページ範囲:P.588 - P.594
文献購入ページに移動 Ⅰ.初めに
国民の医療費が20兆円を超えた.GNPの上昇率以内に医療費の増大を抑えるという厚生省の方針に修正が必要となっている.老人人口の増加に伴う老人医療費の増大は目下のところ,医療費抑制対策のターゲットでもあり,そのための方策がいろいろ講じられている.診療報酬においても,早期退院や,在宅ケアの促進に重点の置かれた改正が行なわれ,老人に合った効率的医療への模索がみられる.理学療法士も,このような施策の影響を避けては通れない.理学療法士数の増加とともに,その社会的評価もゆるぎないものになりつつある.治療行為に対する報酬の問題は,日ごろの専門知識や技術の研鑽と異なり,身近かな問題ではあっても,真向から取り組まれることは少ない.ここでは,現行の診療報酬に関して理学療法士の立場からその問題を考えてみる.
国民の医療費が20兆円を超えた.GNPの上昇率以内に医療費の増大を抑えるという厚生省の方針に修正が必要となっている.老人人口の増加に伴う老人医療費の増大は目下のところ,医療費抑制対策のターゲットでもあり,そのための方策がいろいろ講じられている.診療報酬においても,早期退院や,在宅ケアの促進に重点の置かれた改正が行なわれ,老人に合った効率的医療への模索がみられる.理学療法士も,このような施策の影響を避けては通れない.理学療法士数の増加とともに,その社会的評価もゆるぎないものになりつつある.治療行為に対する報酬の問題は,日ごろの専門知識や技術の研鑽と異なり,身近かな問題ではあっても,真向から取り組まれることは少ない.ここでは,現行の診療報酬に関して理学療法士の立場からその問題を考えてみる.
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