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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル25巻1号

1991年01月発行

文献概要

特集 脳卒中;回復期以降の理学療法を中心に

回復期以降の脳卒中患者の理学療法

著者: 吉尾雅春1 松田淳子1 祝部美樹子1 山野薫1

所属機関: 1協和会病院理学診療科

ページ範囲:P.19 - P.24

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 Ⅰ.初めに

 脳卒中患者は回復期を過ぎ,維持期とされる時期になっても,有機的な生活を送ることによって,筋力や耐久力が向上し,また精神機能面の好転もみられ,徐々に運動機能の改善が得られることも珍しいことではない.

 逆に,退院時よりしだいに日常生活動作(以下,ADL)能力が低下していく傾向も認められており,年齢や経済状態,家族との人間関係などがその因子として考えられている1~3).寝たきり老人の過半数が脳卒中であることを考え併せてみると,脳卒中患者の急性期,回復期のリハビリテーションサービスはもちろんのこと,それ以降の理学療法の在りかたについても見直しておく必要がある.

 回復期以降の脳卒中患者の理学療法といっても,それ以前の内容の継続であることも多いが,ここでは特に病院や在宅を問わず,その機能維持,改善に重要と思われる事柄について述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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