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プログレス
大脳基底核臨床の進歩・3 Parkinson病の成因と治療の進歩
著者: 鈴木啓二1 吉田充男1
所属機関: 1自治医科大学神経内科
ページ範囲:P.709 - P.709
文献購入ページに移動 1.Parkinson病の成因
1)ミトコンドリア異常説
ミトコンドリア異常説の契機はParkinson症候群を起こすMPTPの発見である.MPTPは脳内でMPP+となり,黒質のドーパミン神経細胞に取り込まれ,ミトコンドリアの電子伝達系酵素複合体Ⅰを阻害してエネルギー産生を障害し,その結果,神経細胞死を起こすと考えられている.
Parkinson病についても黒質の酵素複合体Ⅰの低下,酵素複合体Ⅰ抗体の染色性の低下,線条体の酵素複合体Ⅰサブユニットの部分欠損,更に線条体でのミトコンドリアDNAの4,977bpの欠失が報告されている.脳以外の骨格筋,血小板でもやはり酵素複合体Ⅰ活性が低下しているとの報告がある.
1)ミトコンドリア異常説
ミトコンドリア異常説の契機はParkinson症候群を起こすMPTPの発見である.MPTPは脳内でMPP+となり,黒質のドーパミン神経細胞に取り込まれ,ミトコンドリアの電子伝達系酵素複合体Ⅰを阻害してエネルギー産生を障害し,その結果,神経細胞死を起こすと考えられている.
Parkinson病についても黒質の酵素複合体Ⅰの低下,酵素複合体Ⅰ抗体の染色性の低下,線条体の酵素複合体Ⅰサブユニットの部分欠損,更に線条体でのミトコンドリアDNAの4,977bpの欠失が報告されている.脳以外の骨格筋,血小板でもやはり酵素複合体Ⅰ活性が低下しているとの報告がある.
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