文献詳細
文献概要
あんてな
我が国のがんの現状と「対がん10カ年総合戦略」・1
著者: 烏帽子田彰1
所属機関: 1厚生省保健医療局疾病対策課
ページ範囲:P.712 - P.712
文献購入ページに移動 1.我が国のがんの現状
我が国の1989年度の死亡者788,594人の死因は表1に示すように,第1位はがんで,心臓病,脳卒中を加えた三大成人病が62.1%を占めています.この三大成人病の総死亡に占める割合は,1960年44.2%,1970年54.7%,1980年62.0%と,増加してきましたが,ここ数年はほとんど変化していません.しかし,三つの順位をみると1951年に脳卒中が結核にかわって死亡の第1位に,1953年にがんが2位に,1958年に心臓病が3位となり,20数年間この状況が続いていました.しかし,1981年には,脳卒中にかわって,がんによる死亡が第1位になり,また,1985年には心臓病が脳卒中を抜いて第2位となりました.
がんの死亡率は表2のとおりで,胃がん,子宮がんは減少し,代わって肺がん,乳がんが増加していますが,がんの中でもっとも多いのが胃がんです.なお,大腸がんは,さらに直腸がんと結腸がんに分かれます.
我が国の1989年度の死亡者788,594人の死因は表1に示すように,第1位はがんで,心臓病,脳卒中を加えた三大成人病が62.1%を占めています.この三大成人病の総死亡に占める割合は,1960年44.2%,1970年54.7%,1980年62.0%と,増加してきましたが,ここ数年はほとんど変化していません.しかし,三つの順位をみると1951年に脳卒中が結核にかわって死亡の第1位に,1953年にがんが2位に,1958年に心臓病が3位となり,20数年間この状況が続いていました.しかし,1981年には,脳卒中にかわって,がんによる死亡が第1位になり,また,1985年には心臓病が脳卒中を抜いて第2位となりました.
がんの死亡率は表2のとおりで,胃がん,子宮がんは減少し,代わって肺がん,乳がんが増加していますが,がんの中でもっとも多いのが胃がんです.なお,大腸がんは,さらに直腸がんと結腸がんに分かれます.
掲載誌情報