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特集 地域・在宅の理学療法
外来通院による在宅生活者の理学療法
著者: 高取利子1 川島康子1 吉原裕美子1 永原久栄2
所属機関: 1立川相互病院リハビリテーション室 2浴風会病院リハビリテーション科
ページ範囲:P.806 - P.812
文献購入ページに移動リハビリテーションにおける病院機能を入院・外来・訪問の一貫した見地からみると,外来通院による理学療法(以下,外来理学療法と略.)は,入院中に得た能力の実生活実践の場での継続的指導あるいは,退院時指導の確認から始まる.退院時指導および家庭復帰の条件1),地域理学療法の役割2)から引用すると,外来理学療法の役割・機能には,1.定期的理学療法の継続したかかわりで得られる能力改善,2.獲得した能力を実生活で実践し,維持を図る,3.地域社会適応への援助,4.生活環境の整備と指導,5.介護力の整備と介護指導,6.生活方法・生活管理・生活指導,7.本人および介護者の健康管理,8.理学療法上の相談機能,9.レクリエーション・グループワーク機能,を挙げることができる.退院指導が徹底すれば,この中の幾つかは,まさに確認のみで,長期的外来理学療法の役割としなくてもよいものもある.また,通所・訪問事業との共有の役割も多い.そこで,これらの役割に沿った調査を行ない,実践的立場から,もっとも外来理学療法の特徴と言えるものを考察してみたので報告する.
なお,われわれは最近,当院における日常生活動作訓練・指導3)について報告する機会を得ていて,その中でも外来理学療法の中心課題に,日常生活動作の維持を挙げた.外来理学療法の特徴を述べるに当たり,当院の日常生活動作訓練・指導については,その小文を参考にしていただければ幸いである.
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