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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル25巻12号

1991年12月発行

文献概要

特集 地域・在宅の理学療法

在宅訪問における理学療法士の役割とその専門性

著者: 成田友紀1

所属機関: 1習志野市市民保健部

ページ範囲:P.813 - P.818

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 Ⅰ.初めに

 理学療法士が病院職員としてでなく,保健サービス提供者(行政職)として在宅療養中のケース(以下“ケース”と略.)とその家族の生活にかかわるとき,医療スタッスとして培ってきた理学療法専門家としての知識,技術,経験がどのように活用,展開できるのか?これが7年間の病院勤務をやめて習志野市健康増進課に勤務して以来の,私の継続課題であった.

 今回《行政の立場で在宅訪問を実施している理学療法士の役割と専門性》というテーマをいただいたとき,①病院医療職の立場で在宅訪問を実施する際と②病院医療職の立場で病院で治療,訓練をする際,③行政の立場で在宅訪問を実施する際,“この三つのそれぞれの場面で理学療法士の役割,専門性に違いがあったのか?”と一瞬考えてしまった.

 ここでは『理学療法士』を①理学療法専門家,②リハビリテーション専門家,③ひとりの人間,という三つの役割をもった専門職と定義し,『在宅訪問における理学療法士の役割と専門性』についての私見を述べてみたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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