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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル25巻12号

1991年12月発行

文献概要

特集 地域・在宅の理学療法

福祉保健センターにおける理学療法の役割とその効果

著者: 宮下八重子1 小林力1 竹野留美1 岡田真紀1 太田康代1

所属機関: 1すみだ福祉保健センターリハビリテーション課

ページ範囲:P.819 - P.825

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 Ⅰ.初めに

 墨田区は東京都の東部に位置し,面積13.75km2,人口23万人弱で人口密集地域である.当センターの建物は区のほぼ中央にある.

 すみだ福祉保健センターは区が設立し,社会福祉法人墨田区社会福祉事業団に委託され1989年4月より事業が開始された.ここでは福祉・保健の両分野にわたるサービスを障害児から高齢者を含む区住民に対し総合的一体的に提供する施設である.当センターで実施する事業は機能訓練事業の他に精神薄弱者通所更生施設(はばたき福祉園),高齢者在宅サービスセンター(デイサービス),心身障害児療育施設(療育事業),身体障害者福祉センター(B型),老人福祉センター(A型),健康増進室,と広く,この他に区などが行なう癌検診,休日応急診療所,障害児(者)歯科相談なども行なわれている.

 当センターの機能訓練は「老健法でいう機能訓練」のほかに区独自の事業として年齢制限を設けずに幾つかの事業要項の中に「機能訓練」を示し,機能訓練事業の位置付けを広くとっている.

 理学療法士はこの機能訓練事業と療育事業を中心にその役割を担っているが,本稿では,幅広い役割をもった機能訓練事業での理学療法についてその経験を報告する.療育事業について述べるにはまだ経過が短く検討が難しいので,今後の課題としたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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