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特集 運動療法 Ⅱ:運動療法の種類と適応
循環器障害に対する運動療法
著者: 山本信行1 小沼正臣1 久保晃1 千野根勝行1 古名丈人1 久寿米木和繁1 望月直哉2 林𣳾史2 藤沢明子2
所属機関: 1東京都老人医療センター理学療法科 2東京都老人医療センターリハビリテーション診療科
ページ範囲:P.182 - P.186
文献購入ページに移動循環器障害に対する運動療法は,そのほとんどが急性心筋梗塞(AMI)を中心としたものであり,その需要は年々高まってきているが,理学療法士が直接かかわっている医療機関はまだ少ないのが現状である.
一方,理学療法士が合併症として直面する循環器疾患は,近年の患者層の高齢化に伴い,ますます増加傾向にある.この合併症としての循環器疾患は,訓練にとってのリスクとしてとらえられるが,その合併症がコントロールされた場合は,再び訓練の対象となり,その際は理学療法士は運動負荷による再発の危険を考慮する必要が生じてくる.
今回は,代表的循環器疾患として,心筋梗塞,狭心症,心不全,不整脈を取り上げ,その疾患に対する運動療法と,合併症として存在した場合の対応を述べる.
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