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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル25巻4号

1991年04月発行

文献概要

特集 卒後教育

理学療法士教育改善への方策―大阪府理学療法士会教育部からの報告

著者: 中林健一1 農端芳之2 井端康人1

所属機関: 1国立療養所近畿中央病院附属リハビリテーション学院 2国立大阪南病院理学診療科

ページ範囲:P.235 - P.237

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 Ⅰ.初めに

 これまでの理学療法士教育に対する取り組みには,教育方法や教育評価法など,教育学的方法論を取り入れるための活動が多くみられた.確かに教育の効率や信頼性を高めるためにそれらは必要である.しかし,理学療法という専門技術教育であることを考慮すれば,教育方法のみを取り上げるのではなく,筋力低下に対する検査と治療,脳卒中片麻痺に対する検査と治療など,具体的な教育内容を挙げ,それをどのように教えるか論議しなければ問題解決にはつながらない.

 大阪府理学療法士会教育部では,1989年度,1990年度の2年間,「理学療法士教育の内容,方法,評価法を明確にする」という課題に取り組み,士会員に対する継続教育の一環として年1回,教育部研修会を開催してきた.そこでは学生が到達すべき行動目標を分析して教育内容を明確にし,それを学内および臨床実習でどのように教えれば良いのかを検討した.特に学生が臨床実習で問題になりがちな技術力の低さを解決するための方策や,学内教育と臨床実習教育の連携改善には重点を置いた.

 本稿では養成校卒業後の教員および臨床実習指導者に対する継続教育として,研修会の内容について報告する.士会員のより意欲的な教育への取り組みが,さらによく学ぶことに士会員を導くと確信する.

 なお紙数の関係上,今回は原因判断の部分に絞って報告するので御了承願いたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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