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入門講座 歩行・4
脳性麻痺児の歩行
著者: 今川忠男1
所属機関: 1南大阪療育園
ページ範囲:P.259 - P.264
文献購入ページに移動 Ⅰ.脳性麻痺児の神経発達障害としての歩行障害
脳性麻痺児の有する歩行障害は,多種多様な様相を呈する.それらは歩行がまったく困難な状態から,歩行機能の獲得時期が遅滞したものであったり,歩行器や杖を使用して可能な歩行であったりする時期的なあるいは量的な程度の差だけではない.独立歩行時の歩容の未熟性,代償性,異常性といった質的な要素の違いをも含んでいる.
脳性麻痺児のこのような症状の多様性は歩行障害に限らず,これらの子どもを理解するもっとも重要な概念となっている.そこで,理学療法士は脳性麻痺児が有する個々別々の問題点と必要性に適応した治療と援助を展開しなければならない.
脳性麻痺児の有する歩行障害は,多種多様な様相を呈する.それらは歩行がまったく困難な状態から,歩行機能の獲得時期が遅滞したものであったり,歩行器や杖を使用して可能な歩行であったりする時期的なあるいは量的な程度の差だけではない.独立歩行時の歩容の未熟性,代償性,異常性といった質的な要素の違いをも含んでいる.
脳性麻痺児のこのような症状の多様性は歩行障害に限らず,これらの子どもを理解するもっとも重要な概念となっている.そこで,理学療法士は脳性麻痺児が有する個々別々の問題点と必要性に適応した治療と援助を展開しなければならない.
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