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特集 整形外科疾患の理学療法
骨悪性腫瘍の患肢温存手術前後の理学療法
著者: 河村廣幸1 浅野聡1 淵岡聡1 時政昭次1 井上悟1 米田稔彦1 林義孝1 内田淳正2 小野啓郎2
所属機関: 1大阪大学医学部附属病院理学療法部 2大阪大学医学部整形外科
ページ範囲:P.330 - P.334
文献購入ページに移動近年,悪性骨腫瘍の外科的治療は切断手術より,患肢温存手術が主流となりつつある1).下肢における患肢温存手術(特に膝関節周囲原発例)は,切断手術と比べ日常生活動作の上での機能や歩行時のエネルギー効率も遜色無く2,3),患肢が温存されることは心理面でも好影響を与えている.さらに正しい適応の下に,患肢を温存することは生命予後に悪影響を及ぽすことは無い.このように患肢温存手術症例が増加するにつれて,より良い機能が望まれるようになり,そのため理学療法への期待が高まるようになった.
しかしながら,切断手術後の理学療法の報告に比べ4),患肢温存手術前後について系統立てて報告しているものはほとんどみられない5).そこで今回は膝関節周囲例を中心に,股関節周囲例を含めた下肢の患肢温存術前後の理学療法について報告する.
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