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特集 日常生活動作(ADL)
理学療法における日常生活動作と生活関連動作
著者: 天満和人1
所属機関: 1長崎リハビリテーション学院
ページ範囲:P.376 - P.381
文献購入ページに移動 Ⅰ.初めに
ニューヨークのInstitute for the Crippled and Disabledにおいて,医師Deaverと理学療法士BrownとによってADLの概念が生み出されて以来,やがて半世紀を迎えようとしている.この間,諸外国同様日本でもADLに関する種々の事項(範囲など)についての統一見解が無く,いささか混乱をきたしていたのが実情である.このような情況の中,日本リハビリテーション医学会評価基準委員会では1973年末より7回にわたる審議,アンケート調査などにより一応の統一見解が出た.
このように歴史的には紆余曲折があったADLは,リハビリテーション医学の発展に伴いますますその重要性を高めており,またQOL向上という視点からもADLの意義は大である.
このようにきわめて重要なADLの評価および指導にかかわっている職種として,理学療法士,作業療法士,看護婦,医師などがあるが,本稿では,院内,在宅,施設などでつねにADLについて考えることを要求される職種の一つである理学療法士の視点からADLおよびAPDLをとらえ,現在および将来展望も含め望ましいADL評価とADLおよびAPDL指導について論じてみたい.
ニューヨークのInstitute for the Crippled and Disabledにおいて,医師Deaverと理学療法士BrownとによってADLの概念が生み出されて以来,やがて半世紀を迎えようとしている.この間,諸外国同様日本でもADLに関する種々の事項(範囲など)についての統一見解が無く,いささか混乱をきたしていたのが実情である.このような情況の中,日本リハビリテーション医学会評価基準委員会では1973年末より7回にわたる審議,アンケート調査などにより一応の統一見解が出た.
このように歴史的には紆余曲折があったADLは,リハビリテーション医学の発展に伴いますますその重要性を高めており,またQOL向上という視点からもADLの意義は大である.
このようにきわめて重要なADLの評価および指導にかかわっている職種として,理学療法士,作業療法士,看護婦,医師などがあるが,本稿では,院内,在宅,施設などでつねにADLについて考えることを要求される職種の一つである理学療法士の視点からADLおよびAPDLをとらえ,現在および将来展望も含め望ましいADL評価とADLおよびAPDL指導について論じてみたい.
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