文献詳細
文献概要
特集 日常生活動作(ADL)
筋萎縮性側索硬化症患者のAD
著者: 千葉美恵子1 笠原良雄1
所属機関: 1東京都立神経病院リハビリテーション科
ページ範囲:P.413 - P.418
文献購入ページに移動 1.初めに
今回われわれに与えられたテーマが進行性の神経筋疾患のADLということなので,ここでは代表的な疾患の一つである,筋萎縮性側索硬化症(ALS)を取り上げることにする.
ALSは比較的進行が早く,1~数年で歩行自立から寝たきりへと機能低下していく病気である.進行性で,常に症状が変化していくため,それに合わせて生活パターンの変更を余儀無くされる.そのためその時々で本人の機能を最大限に引き出すようにすることがポイントとなる.また,将来の機能低下を見越した指導がたいせつとなる.そのためには,患者さんが今どの時期にあるのかを知ることが必要である.患者・家族に将来の症状の進行についての情報を与えておくことも,心理的アプローチとしてたいせつである.しかし,どこまで先を伝えるかということに関しては,各人により進行の度合が違うのと,患者・家族の障害に対する理解度が違うので一概には言えない.
今回われわれに与えられたテーマが進行性の神経筋疾患のADLということなので,ここでは代表的な疾患の一つである,筋萎縮性側索硬化症(ALS)を取り上げることにする.
ALSは比較的進行が早く,1~数年で歩行自立から寝たきりへと機能低下していく病気である.進行性で,常に症状が変化していくため,それに合わせて生活パターンの変更を余儀無くされる.そのためその時々で本人の機能を最大限に引き出すようにすることがポイントとなる.また,将来の機能低下を見越した指導がたいせつとなる.そのためには,患者さんが今どの時期にあるのかを知ることが必要である.患者・家族に将来の症状の進行についての情報を与えておくことも,心理的アプローチとしてたいせつである.しかし,どこまで先を伝えるかということに関しては,各人により進行の度合が違うのと,患者・家族の障害に対する理解度が違うので一概には言えない.
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