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講座 姿勢・6
姿勢調節と足
著者: 浅井仁1 奈良勲1
所属機関: 1金沢大学医療技術短期大学部
ページ範囲:P.437 - P.442
文献購入ページに移動 Ⅰ.初めに
ヒトは,二足移動(bipedal locomotion)を行なうことから,四足動物と比べ下肢,特に足部は姿勢調節において特異な機能を有すると思われる.これは,類人猿を含めた四足動物の足部の骨格とヒトのそれとが異なることからも推察される.
ヒトの立位姿勢保持,あるいは歩行における足部の機能的役割は,主として効果器,受容器としての働きがあると考えられる.効果器としての大きな役割は,身体を支え,転倒しないように体重心の位置を調節することである.また,受容器としての大きな役割は,足底皮膚や足部の筋・腱等を介して情報収集を行なうことである.これらの情報により効果器としての働きが円滑になり効率的な姿勢調節が可能になると言える.
今回は,「姿勢調節と足」というテーマで,筋・骨格系の役割については文献的考察に基づいて述べ,足部からの感覚情報の役割については,主に足底の皮膚感覚情報の役割という点から言及したい.
ヒトは,二足移動(bipedal locomotion)を行なうことから,四足動物と比べ下肢,特に足部は姿勢調節において特異な機能を有すると思われる.これは,類人猿を含めた四足動物の足部の骨格とヒトのそれとが異なることからも推察される.
ヒトの立位姿勢保持,あるいは歩行における足部の機能的役割は,主として効果器,受容器としての働きがあると考えられる.効果器としての大きな役割は,身体を支え,転倒しないように体重心の位置を調節することである.また,受容器としての大きな役割は,足底皮膚や足部の筋・腱等を介して情報収集を行なうことである.これらの情報により効果器としての働きが円滑になり効率的な姿勢調節が可能になると言える.
今回は,「姿勢調節と足」というテーマで,筋・骨格系の役割については文献的考察に基づいて述べ,足部からの感覚情報の役割については,主に足底の皮膚感覚情報の役割という点から言及したい.
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