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特集 Ⅱ.糖尿病と理学療法
糖尿病教室における運動指導
著者: 岸田智晴1 武田秀和1 黒沢保壽1 小松みゆき1 前田秀博1 染谷光一2 石川雅3 辻野大二郎3
所属機関: 1聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院リハビリテーション部 2聖マリアンナ医科大学病院リハビリテーション部 3聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院内分泌代謝科
ページ範囲:P.478 - P.483
文献購入ページに移動糖尿病治療の目標は,血糖をコントロールし合併症の発症と進行を予防し,Quality of Lifeを高めることである.その目標を達成するため患者の自己管理が重要な部分を占めている.それに加えて,糖尿病ほど患者教育が重要視される疾患は他に無く,発症から早期にどの程度糖尿病に関する教育を受け,自己管理を徹底したか否かによって,患者の予後が変わる可能性を有している.
糖尿病の教育入院制度はこの初期教育の効果を高めるために考案されたシステムで,すでに多くの医療機関で導入されている.しかしそのなかでの運動指導の分野は,食事療法に比べると十分に実践されていないのが現状である.
当院では糖尿病患者の短期教育入院システムをとり,そのうちの運動指導を理学療法士が担当している.
そこで,当院の教育入院システムを紹介し,個別指導をして1年間フォローアップを行なった患者につき,その効果と糖尿病教室での理学療法の有用性について検討するとともに,今後の方向性について考察を加えたので以下に述べることにする.
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