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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル26巻1号

1992年01月発行

文献概要

講座 CTとMRI・1

CTとMRIの原理

著者: 佐々木泰志1 白水一郎1 町田徹1

所属機関: 1東京大学医学部放射線科

ページ範囲:P.39 - P.43

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 Ⅰ.初めに

 今日のコンピュータ断層撮影(CT)は1972年Hounsfieldにより開発され,わずか10年のうちに急速に臨床検査として普及した.CTは,従来のX線フィルム撮影では検出できないようなわずかな組織間のX線吸収係数の差を断層画像として表し,その後の放射線診断に大きな影響を与えた.また,CTはその後の画像のディジタル化への道を開いたという意味でも重要であるが,ここではその原理の中核を成すCT画像再構成原理を概説する.

 CTとほぼ同時期に開発された磁気共鳴画像(MRI)は臨床応用の開始はCTに遅れたが,現在では技術の進歩も一段落し,その有用性はほぼ完全に確立したと言える.MRIの基本原理となる核磁気共鳴現象はそれまで医療関係者のなじみの薄いものであり,画像の解釈も生体の特殊性,病理学的複雑さが加わり難解な面が多い,ここではその基本原理と画像の一般的な成り立ちについて述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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