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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル26巻1号

1992年01月発行

文献概要

原著

上肢協調性運動の定量的評価の試み・第2報

著者: 浅賀忠義1 中田正司1 中津川直美1 松本昭久2

所属機関: 1国立療養所札幌南病院 2国立療養所札幌南病院神経内科

ページ範囲:P.58 - P.62

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 Ⅰ.初めに

 上肢における協調運動障害の評価方法として,パーソナルコンピューターおよびその周辺機器を用いた方法が開発され,簡易的な定量的検査方法として発展してきている1-3),筆者らも,ディジタイザーおよびスタイラスペンの利用を思いついて,小脳機能の検査方法として従来から普及している打点テストおよび線引きテストを参考にすることが可能となり,さらに改良を加え新しい評価方法を考案してきた4-7).この結果,瞬時により正確な測定結果を得ることが可能となったことは述べるまでも無く,従来の簡易法では測定困難であった運動遂行過程における位置的誤差や時間的不規則さ,さらにはリズム誤差などの定量化が可能となった5)

 本研究の目的は,本法の有効性および協調運動障害によるさまざまな臨床症状と測定項目との関連性,さらには測定結果とADL重症度との相関について統計的な検討によって明らかにすることである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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