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講座 障害者・高齢者のための住宅・4
疾患・障害別住宅増・改築のポイント-2―1.慢性関節リウマチ患者の家屋改造
著者: 宮川豊1
所属機関: 1道後温泉病院理学診療科
ページ範囲:P.703 - P.706
文献購入ページに移動 Ⅰ.初めに
慢性関節リウマチ(以下,RAと略.)は「全身性の炎症性疾患で再燃と寛解を繰り返す」という特徴を有し,将来における障害像を予測することが他疾患に比べ非常に困難である.このことがRA患者の家屋改造を困難にしている.一般に障害者の住宅に関する文献は車いす使用者を中心としたものが多いが,RAの場合上肢障害も著しいことや日本の建築様式から考えると車いすによる生活は実用的とは言えない.また,当院においては入工関節置換術により,かなり高い確率で,少なくとも室内歩行が確保されるようになっている.したがって本稿では,室内歩行以上のレベルを対象とした内容を中心に述べる.
慢性関節リウマチ(以下,RAと略.)は「全身性の炎症性疾患で再燃と寛解を繰り返す」という特徴を有し,将来における障害像を予測することが他疾患に比べ非常に困難である.このことがRA患者の家屋改造を困難にしている.一般に障害者の住宅に関する文献は車いす使用者を中心としたものが多いが,RAの場合上肢障害も著しいことや日本の建築様式から考えると車いすによる生活は実用的とは言えない.また,当院においては入工関節置換術により,かなり高い確率で,少なくとも室内歩行が確保されるようになっている.したがって本稿では,室内歩行以上のレベルを対象とした内容を中心に述べる.
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