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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル26巻11号

1992年11月発行

文献概要

特集 ADLとQOL

理学療法士からみたQOLの評価

著者: 隆島研吾1

所属機関: 1横浜市立市民病院リハビリテーション科

ページ範囲:P.754 - P.758

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 Ⅰ.初めに

 「理学療法士からみたQOL(Quality Of Life)の評価」が私に与えられたテーマであるが,評価を行なうためには「QOLとは何か」をまずはっきりさせる必要がある.しかし,その実態は複雑であり,個人レベルの思想・価値観およびそれぞれの立場や関心をもつ領域の違いなどによってその理解は異なる1,2)

 このような状況の中で,QOLを一つの概念でとらえ,QOLそのものを何らかの画一的な評価方法で評価するというのはむしろ危険であり,QOLの本質から外れる可能性のほうが大きいと言わざるをえないであろう.

 とはいえ,われわれ理学療法士を含むリハビリテーション医療の分野でも近年「リハビリテーションの目標はQOLの向上にある」3)とする考えかたが主流になりつつあるのも事実で,われわれが今後の臨床活動を進めていく上でも,何らかの方向性をもつことは重要である.しかし,筆者がこれに関して精通しているわけでもなく,大上段に構えることは不可能である.

 そこで今回は,種々の報告を概観し「QOL向上のための理学療法評価」を探ることを目的としたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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