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印象に残った症例
人工呼吸器装着ALS患者のQOLへのチームアプローチ;外泊,日常生活用具のくふうを通じで
著者: 小林量作1 小林茂俊1 宮崎コウ子2 坂田八重2 石川厚3 田中一4
所属機関: 1国立療養所西小千谷病院理学診療科 2国立療養所西小千谷病院 3国立療養所西小千谷病院神経内科 4新潟大学脳研究所
ページ範囲:P.115 - P.118
文献購入ページに移動筋萎縮性側索硬化症(以下,ALSと略.)の生命予後は,人工呼吸器の普及により呼吸不全が直接死につながらなくなつてきている,という点で改善が図られてきている.それに伴い,人工呼吸装着によって延長された期間を可能な限り充実した時間にすることが求められ,医療従事者の役割としてQOL(quality Of life)をより重視したアプローチが強調されるに至っている1).
私たちは,経管栄養,人工呼吸器装着,日常生活行為(以下ADL)全介助の状態にあるALS患者に対し,QOLの向上を目標として病院内外の関係職種と連携した外泊の試み,入院生活での車いす散歩,レクリエーション参加,日常生活用具やコミュニケーション・エイドのくふうなどを行ない,一定の成果をあげているので報告する.
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