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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル26巻3号

1992年03月発行

文献概要

特集 隣接領域における理学療法教育

介護福祉士教育における理学療法士の役割

著者: 高橋精一郎1

所属機関: 1九州リハビリテーション大学校

ページ範囲:P.162 - P.167

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 Ⅰ.介護福祉士と業務

 1987年5月に施行された「社会福祉士及び介護福祉士法」において,介護福祉士とは「専門的知識及び技術をもって,身体若しくは精神上の障害があることにより日常生活を営むのに支障のある者につき入浴,排泄,食事その他の介護を行い,並びにその者及びその介護者に対して介護に関する指導を行うことを業とする者.(抜粋)」と規定されている.

 その業務内容は,

 ①介助を必要とする者への介護と日常生活の指導

 ②家族やその他の者に対する介護方法の指導ということになろうが,厚生省大臣官房政策課によると,介護とは「高齢者や障害者に対してその生活を送るために必要な指導,援助の一環として行われる身の回りの世話等」であると定義付けている.さらにこの場合,対象者である高齢者や障害者の

 ①個別のニードが正しく判定されること

 ②個別のプログラムが選択されること

 ③適切なサービスの提供が行なわれること

 が必要であり,単に体位交換やおむつの替えかたなどが論じられるのではなく,「高度の専門技術に裏づけられた点にこそ介護の専門性がある.」と述べている1)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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