文献詳細
講座 CTとMRI・4
文献概要
Ⅰ.初めに
磁気共鳴画像装置(magnetic resonance imaging;MRI)は1980年代になって臨床応用が始まり,その後急速に普及していまや脳脊髄領域の診断には無くてはならない検査法となっている1~3).CTと比較してその長所,短所を列挙すると表1のごとくとなる.脳の疾患に対しては頭部が動きが少ないために時間がかかる欠点が目だたずにすむので非常に良い適応で,ほとんどの疾患はMRIのみで診断でき,CTは必要無い.しかし,患者の了解が悪い場合などには動きのアーチファクトのため良好な画像が得られない.
また強い磁場を用いるため,ペースメーカー,人工耳,強磁性体の動脈瘤クリップなどの埋め込み後の患者には施行できない.
磁気共鳴画像装置(magnetic resonance imaging;MRI)は1980年代になって臨床応用が始まり,その後急速に普及していまや脳脊髄領域の診断には無くてはならない検査法となっている1~3).CTと比較してその長所,短所を列挙すると表1のごとくとなる.脳の疾患に対しては頭部が動きが少ないために時間がかかる欠点が目だたずにすむので非常に良い適応で,ほとんどの疾患はMRIのみで診断でき,CTは必要無い.しかし,患者の了解が悪い場合などには動きのアーチファクトのため良好な画像が得られない.
また強い磁場を用いるため,ペースメーカー,人工耳,強磁性体の動脈瘤クリップなどの埋め込み後の患者には施行できない.
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