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特集Ⅰ 院内感染
B型,C型肝炎などウイルス疾患の予防
著者: 宮崎正子1 岩村伸一1 富田昭1 大西三朗1
所属機関: 1高知医科大学第1内科
ページ範囲:P.294 - P.299
文献購入ページに移動院内感染予防の対象となる代表的ウイルス性疾患としてB型肝炎が挙げられるが,最近ではC型肝炎ウイルスに対する対策が問題となっている.現在,肝炎ウイルスはA,B,C,D,Eの5種類に分類されているが,BおよびC型肝炎ウイルスは非経口感染様式をとり,血液を介し患者から医療従事者に感染する危険性が高い.B型肝炎については医療従事者に生じた感染事故を契機として現在ではほぼ確立された院内感染予防対策1)が整っており,C型肝炎ウイルスならびにHIVの感染予防対策についてもその規範に準じて行なわれている.そこで,B型肝炎に対する院内感染予防を中心に院内感染予防の面から重要と思われるウイルス性疾患について述べる.
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