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特集Ⅰ 院内感染
理学療法現場での感染予防
著者: 内田成男1 椿原彰夫2 藤沢しげ子3 遠藤敏3 野田幸雄3
所属機関: 1慶應義塾大学月が瀬リハビリテーションセンター理学療法科 2慶應義塾大学月が瀬リハビリテーションセンターリハビリテーション科 3慶應義塾大学病院リハビリテーション科
ページ範囲:P.300 - P.303
文献購入ページに移動最近のリハビリテーション医療の発展は見覚ましく,理学療法の対象とされる患者の増加は著しい.しかも単なる数の増加にとどまらず,その疾患の種類,また重症度にも大きな変化を示している.それはNICU,ICUでの理学療法,あるいは,ハイリスクな悪性腫瘍,重症臓器不全,感染症などの患者に対する理学療法と質量ともに拡がりをみせてきた.なかでも従来,理学療法士のかかわりの薄かったNICU,ICUなどでの理学療法の増加により,リスク管理としての感染予防の重要性が認識されるようになってきている.
昨今,院内感染の問題がクローズアップされ始め,さらにエイズウイルスやB型肝炎ウイルスなど,血中ウイルス感染も含めて,その対策が検討され始めている1,2).そこで理学療法部門における院内感染対策について述べてみたい.(なお,水治療については,月が瀬リハビリテーションセンターの報告である.)
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