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特集Ⅱ 骨粗鬆症をめぐって
最新の骨粗鬆症の治療
著者: 乗松尋道1
所属機関: 1香川医科大学整形外科
ページ範囲:P.305 - P.309
文献購入ページに移動 Ⅰ.初めに
総人口に対して老年人口の占める割合は全国平均1989年には11.6%であり,2000年には15.6%になることが予想され,欧米諸国より速い速度で人口の老齢化が進んでいる.そのために老人に多い悪性腫瘍,痴呆などと並んで老人性骨粗鬆症は重要であり,その診断と治療法の開発は特に注目されている.骨粗鬆症は骨量が減少した状態を指し,骨の力学的強度が低下しているので転倒などのわずかな外力で脊椎,四肢の長管骨の骨折を起こし寝た切り老人の一つの原因になりかねない.
ここでは最初に骨粗鬆症の疫学にふれ,その後治療法の最近の動向について述べたい.
総人口に対して老年人口の占める割合は全国平均1989年には11.6%であり,2000年には15.6%になることが予想され,欧米諸国より速い速度で人口の老齢化が進んでいる.そのために老人に多い悪性腫瘍,痴呆などと並んで老人性骨粗鬆症は重要であり,その診断と治療法の開発は特に注目されている.骨粗鬆症は骨量が減少した状態を指し,骨の力学的強度が低下しているので転倒などのわずかな外力で脊椎,四肢の長管骨の骨折を起こし寝た切り老人の一つの原因になりかねない.
ここでは最初に骨粗鬆症の疫学にふれ,その後治療法の最近の動向について述べたい.
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