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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル26巻5号

1992年05月発行

文献概要

講座 CTとMRI・5

脊椎・脊髄のMRI

著者: 町田徹1

所属機関: 1東京大学医学部放射線科学教室

ページ範囲:P.321 - P.328

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 Ⅰ.初めに

 脊椎・脊髄疾患におけるMRIの特徴は何と言っても,脊髄自体およびその病変が直接描出できることにある.しかしMRIは骨,靭帯は無信号となるため,これらの描出にはCTのほうが勝れている.

 脊椎・脊髄のMRIでは通常矢状方向,軸方向の画像(Spin echo法)が中心となり,骨棘や靱帯骨化による影響を見る場合にはT2*強調像などのgradient echo法が施行されることがある.脊髄は脳に比し,きわめて小さい構造物であるため,スライス厚は5mm以下とすることが望ましく,そのためには高磁場MRIが必要である1)

 MRでは直接矢状方向の断層面が得られるため,脊髄のような縦に長い構造物の描出には非常に有利である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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