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雑誌目次

雑誌文献

理学療法ジャーナル26巻8号

1992年08月発行

雑誌目次

特集 老人保健施設の理学療法

老人保健施設の現状と展望

著者: 伊藤雅治

ページ範囲:P.506 - P.511

 Ⅰ.高齢者保健福祉施策の背景

 我が国は現在,かつて無い速さで高齢化が進んでいる.1990年から2000年までの10年間の高齢化率(全人口に占める65歳以上人口の割合)の上昇は,それまでの20年間のそれとほぼ同程度になるものになると予測されている.高齢化の進展,とりわけ後期高齢者の増加は寝たきり老人や痴呆性老人など介護を必要とする老人の増加をもたらし,2000年には寝たきり老人100万人,痴呆性老人は150万人に達すると推計されている.一方,高齢者の子どもとの同居率の低下,女性の社会進出,一人暮らし老人の増加などから家庭の介護力が低下しており,要介護老人をかかえる家庭に対する社会的な支援システムの充実の必要性が高まっている.また,高齢化は老人医療費の増蒿(こう)をもたらしており,1990年で国民医療費20兆6900億円のうち老人医療費は5兆9400億円で29%を占めている.このようなことを背景要因として,在宅,施設を通ずる総合的な介護体制の整備が緊急の課題となっている.

高齢化地域における老人保健施設のケアサービスの在りかた

著者: 若月健一

ページ範囲:P.512 - P.517

 Ⅰ.高齢化する農山村漁村

 人口の高齢化に伴って,お年寄りの保健,医療,福祉問題が,大きな社会問題になっていることは周知のとおりである.

 特に高齢化が急速に進む農山村漁村地域では,病気の後遺症に悩むお年寄りの増加,ケア対策問題,介護者不足の問題などが生活に大きな影響を及ぼしている.それは,若い者のおびただしい都市流出,それによる家族制度の変革,扶養意識の減退など,まさに高度経済成長政策の結果が,過疎化する農山村漁村に追い討ちをかけた社会的現象と言える.

老人保健施設における理学療法―事例を通して;小山田老人保健施設での取り組み

著者: 白石成明 ,   加藤秀子 ,   近藤辰比古 ,   戸梶浩子 ,   西川悦子 ,   出口晃 ,   亀谷謙 ,   川村耕造

ページ範囲:P.518 - P.523

 Ⅰ.初めに

 老人保健施設が創設され,モデル施設の時期を含めると5年が経過した.当初はモデル7施設だけであったのが,1991年9月現在,522施設,定員数42061床にも達した1).この間,老人保健施設について多くの医療・福祉関係の雑誌に掲載され,概要は衆知のごとくである2,3)

 しかし,老人保健施設で実際どのような療養がなされているのか,また,理学療法士がどのようにかかわっているのかなどは,老人保健施設で働く者以外は知る機会が少ないと思われる.

 そこで,今回は病院と兼務で老人保健施設とかかわっている立場より小山田老人保健施設での取り組みを施設概要,事例紹介などをまじえ報告する.

老人保健施設におけるショートステイ・デイケアの試み

著者: 柴田ゆかり ,   酒向俊治 ,   若生和彦 ,   渡辺真 ,   和田守男

ページ範囲:P.524 - P.528

 Ⅰ.初めに

 昨1991年7月老人保健審議会は,老人保健施設の在りかたについて意見具申を行なった.その中で,老人保健施設の性格は基本的に家庭復帰を目指すものとし,当初の「通過施設」としての理念を堅持している.しかし,入所者の長期滞在については,現状においてはある程度やむをえないとし,家庭復帰を進める体制整備を指摘している.また,老人保健施設の機能および運営の在りかたとしては,入所者を単に家庭に帰すだけでなく,ショートステイ,デイケアの提供などにより,ホームヘルプサービスなどの在宅保健福祉サービスなどとの連携とあいまって在宅ケアの拠点としての役割を果たすことを強く求めている1)

 当松波総合病院老人保健施設(以下,当施設と略.)においても,地域における老人医療および福祉サービスのキーステーションとして存在価値が認められるような施設を目指し,1988年8月の開設当初より,ショートステイ,デイケアをスタートさせ,さらに1992年1月から笠松町よりの委託により在宅介護支援センターを設置し,要介護老人やその家族に対し,その多様なニーズに答えるべく支援体制の充実に努めてきた.

 今回は,ショートステイとデイケアとを中心に,当施設のこれまでの取り組みや地域の現状について若干の私見を交えて報告することとする.

老人保健施設の現況―富山県および当施設の場合

著者: 桝谷敏夫

ページ範囲:P.529 - P.533

 Ⅰ.初めに

 老人保健施設の目的は寝たきりなど要介護老人のquality of lifeをいかに維持,向上させるかにあり,長生きしてよかったと実感できる環境作りにあると思われる.

 現在,全国で老人保健施設の整備が着々と進んでいるが,そこに勤務する医療従事者の確保については十分と言える段階ではない.

 富山県の老人保健施設の整備率は全国で上位を占めているが,その急増により地域によってはマンパワー不足が生じている.

 1991年10月には各施設間の連携とより良い環境作りとを行ない,老人保健施設の使命を果たすべく富山県老人保健施設協議会が発足し,その中に,管理,事務,看護・介護,理学療法士・作業療法士,相談指導員,栄養士の6部会が設けられた.

 以下,1992年3月に県内の老人保健施設に対して行なったアンケート調査の一部の紹介および開設以来1年6か月経過した本老人保健施設富山リハビリテーションホームの現況について,若干の私見を加えて報告する.

とびら

動機付けのたいせつさ

著者: 増澤文枝

ページ範囲:P.505 - P.505

 先日,健康運動指導士の認定講習会を受講する機会があり,卒業して十数年,久々に過密スケジュールの,加えて嬉しくも?認定試験のある講習会を,学生気分にひたりながら受講した.受講成果は幾つかあったが,教員の立場からすると,感動的な講義に幾つか出逢ったことが最大の成果であろう.100名を越す受講生をゆるみ無く緊張させ,興味を持たせる講義の組み立て,話術,明瞭な解説.日々の自分たちの研究活動から生じる自信と,前向きの姿勢が感じ取れる講義だった.このような講義を通して,その科目に非常に適切な動機付けが為されたことを実感した.

 教授者と学習者間を結ぶ,無形ではあるがきわめて重要なものとして,動機付け,出会い,衝撃付与などの情意領域の絆(きずな)がある.普段,この領域のたいせつさは頭で理解はしていても,また体験してみるとその重要さと,その教授者の資質如何により大きな差が出ることを再認識した.

1ページ講座 関連職種の動向・8

介護福祉士

著者: 田村紀公子

ページ範囲:P.534 - P.534

 1.初めに

 介護福祉士とは,各種社会福祉施設の寮母職や,ホームヘルパー,保健医療施設の介護職に設けられた専門職資格である.

 この資格制度が生まれた社会的背景には,世界に類をみない早さで進んでいる我が国の高齢化問題がある.

 65歳以上の老人人口は1980年で1000万人を越え,1990年には1400万人で老齢人口構成比は12%になっている.さらに2025年には25%を越えると言われており,世界がかつて経験したことの無い超高齢化社会になることが確実視されている.

 「高齢者保健福祉推進十か年戦略」(ゴールドプラン)によれば,2000年には施設ならびに在宅福祉対策の緊急整備として介護職員27万人が必要になるとされている.

入門講座 関節可動域訓練・2

膝関節周囲の損傷後の拘縮に対する関節可動域訓練―骨折,靱帯損傷も含めて

著者: 伊藤浩充 ,   市橋則明 ,   有村恵子 ,   三浦元

ページ範囲:P.535 - P.541

 Ⅰ.初めに

 関節可動域の維持・増大のための関節可動域運動や伸張運動は,解剖学や関節運動学に基づいて行なう必要性が指摘され,その詳しい理論やテクニックに関する文献も多い.しかし,拘縮の大きな原因である軟部結合組織の力学的特性や運動が軟部結合組織の力学的特性に与える影響などについてはあまり述べられていない.関節可動域を改善するためには,関節運動学の知識だけでなく,軟部結合組織がどのような力学的特性をもち,固定や不動,関節可動域運動や伸張運動によってどのように影響を受けるかについての知識が必要である.

 本稿では,膝関節の解剖学・運動学,そしてそれらに基づいた膝関節の基本的な動かしかたについては,他書を参考にしていただくことにして,軟部結合組織が関節可動域に与える影響について文献的に考察し,その観点から膝関節可動域改善のための運動をどのような指標に基づいて行えばよいか,症例を呈示して考察してみたい.

講座 障害者・高齢者のための住宅・2

住宅増・改築のための評価

著者: 相良二朗

ページ範囲:P.543 - P.548

 Ⅰ.初めに

 住宅の増・改築では,いろいろな職種の人とのかかわりが必要となり,異専門家相互のコミュニケーションがうまく取れなくてはならない.医療あるいはリハビリテーションとはこれまで無縁であったことの多い建築関係者に対し,クライアントの身体機能状態,障害の概要などを明確に伝え,改造の目的を理解してもらわなければならない.あるいは,家族に対しても,障害の正しい理解と適切な介護方法を指導しなくてはならない.介護機器や自助具,補装具などの適用について質問されることもある.つまり,機能回復訓練の領域から少し離れた範疇についての知識が要求され,在宅という環境条件での生活動作の評価が予測を含めて要求される.

 住宅改造の評価や処方は,北米や欧州では作業療法士の領域となっている.しかし,我が国では社会保障制度の違いもあり,日常生活動作面での評価から作業療法士に,基本的な身体能力や移動能力の面から理学療法士に期待がかけられている.また,地域リハビリテーションの最前線である保健センターや老人保健施設などでは理学療法士か作業療法士のどちらか一方しかいないところが多く,否応無く‘多才’を発揮しなくてはならない.

 つまり理学療法士が,クライアントの機能面での評価とその住宅の評価を基に,その家族の状態を配慮して経済性の高い改造案を設計し,工務店などの建築関係者に説明しなくてはならない.本講座では,この「身体」,「建築」,「家族」および「経済」の四つの面での評価について解説する.

クリニカルヒント

手指機能障害およびその他の拘縮に対する徒手的治療

著者: 西岡正明

ページ範囲:P.549 - P.550

 運動療法は外的な刺激により内的な反応,つまり生体組織の神経・血管・骨・筋肉などの細胞の活動を高め,組織や生体全体としての役割を改善し維持してゆくことが目的と言える.したがって,神経筋疾患,骨関節疾患,心肺機能障害,代謝性疾患にかかわらず広い範囲で適用の必要性が言われてきた.そして,その働き掛けは徒手による,機械による,器具を用いる.また患者自身によるなど種々の手段・手技が用いられている.そして現在では,中枢神経疾患にかかわらず骨関節疾患においても早期のリハビリテーションの重要性が問われている.

 三~四年前からハンドセラピィーが作業療法を中心に広まり,術後早期よりのアプローチが為されている.理学療法においても手指の外傷を経験することが多くあり,他の部位の骨折,関節障害と同様に早期より取り組む必要がある.

プログレス

癌免疫療法の進歩・2 癌に対する特異的免疫療法としてのCTL療法

著者: 藤本重義

ページ範囲:P.551 - P.551

 われわれは,癌の特異的免疫療法の確立を目的とした実験から,抑制性細胞の活性化の強い担癌生体内で腫瘍の退縮に働くCTLの活性化を行なうのは非常に困難であることを明らかにした.そこで,担癌生体の免疫抑制活性の強い環境からリンパ球を取り出し,抑制の無いin vitroの環境で,同一腫瘍細胞で刺激培養すると,腫瘍細胞を特異的に破壊するCTLがよく活性化され,このCTL源を同一腫瘍細胞が増殖している担癌同系マウスの静脈内に受身移入することを繰り返すことにより,発育している腫瘍細胞の増殖を抑制し,腫瘍組織を完全に退縮させることに成功し,この治療法をCTL療法と名付けた.

我が地域

大分ち知っちょんか?/千葉のこと知ってっぺかあ?

著者: 梶原秀明 ,   原田禎二 ,   草苅俊和 ,   江澤省司 ,   西山晴彦 ,   北薗真治

ページ範囲:P.552 - P.553

 まずは郷土自慢をひとつ

 雄大な自然に抱かれた大分県.観光地,リゾート地として最近何かと注目されているスポットです.その中でもよりすぐりの物を紹介してみましょう.

 周防灘に注ぐ山国川を挾んで,福岡県と隣接する中津市は一万円札でおなじみの福沢諭吉ゆかりの地.山国川の中流域には,初夏は新緑,秋は紅葉が素晴らしく,また“青の洞門”でおなじみの耶馬渓があります.ちょっと南に下ると,国東半島.ここは国宝に指定されている富貴寺,古代ロマン漂う宇佐神宮などの仏教遺跡の散りばめられた半島.さらに南に下り,国道10号線別大国道の海岸線を行くと,ここにはなんと猿がいるんです.それも野生です.TVでも有名になった高崎山の猿ですが,これは“反省”する猿と違って逞(たくま)しいのです.自然の中で生きることの強さを感じることができるでしょう.旅で疲れた体をゆっくり癒したいのなら何と言っても別府温泉.県外の観光客が火事の煙とまちがうほど白い湯煙が立ち上っているんです.

あんてな

老人訪問看護制度

著者: 吉尾雅春

ページ範囲:P.554 - P.554

 先の老人保健法改正の大きな柱として,老人訪問看護制度の発足があった.すなわち,主治医が直接的に監督しない老人訪問看護ステーションを舞台に,保健婦,看護婦,理学療法士,作業療法士などが,在宅介護老人の訪問指導を行なうというものである.1992年4月1日の診療報酬改定と併せてこの制度は動きだしきが,ここで簡単に紹介してみたい.

雑誌レビュー

“Physiotherapy”(1991年版)まとめ

著者: 臼田滋 ,   坂本雅昭

ページ範囲:P.555 - P.558

 Ⅰ.初めに

 英国理学療法士協会が発行する“Physiotherapy”1991年版の総論文数は80編である.このうち総説的論文は34編,調査を含む研究論文は30編,症例報告は7編用具考案の紹介が9編であり,特集としては電気療法に関するもの2編,研究法に関するものが4編,また連載記事として電気療法の基礎的な論文が3編であった.分野は多岐にわたっていたが,分野別に整理すると,物理療法16編,運動学および運動療法13編,整形外科疾患関連13編,義肢・装具・自助具・用具考案14編,呼吸理学療法5編,研究法5編,教育関係4編,管理・運営5編,その他5編であった.以下に,分野別に論文の要旨を紹介する.なお文中の[( )]内の数字は,( )内が論文の掲載号数,それに続く数字がページ数を示す.

資料

第27回理学療法士・作業療法士国家試験問題(1992年度) 模範解答と解説・Ⅱ―理学療法(2)

著者: 和島英明 ,   山田拓実 ,   高木昭輝 ,   黒川幸雄

ページ範囲:P.559 - P.562

学会印象記 第27回日本理学療法士学会

「移動」の意味の広がりを痛感

著者: 宮本重範

ページ範囲:P.564 - P.565

 第27回日本理学療法士学会は5月14日,15日の2日間にわたって日本の最西端の都市,長崎で開催された.学会のテーマは「移動と理学療法」であったが,私ども北海道の会員にとってはまさに端から端への大移動であったし,筆者には久し振りに帰省の機会にも恵まれた.

 暖かすぎるほどの日和で幕を開けた学会は,最初から盛り上がりをみせた.来賓の中で本島長崎市長の祝辞はこれまでの学会に無い型破りなもので,もっとも際立っていた.氏によって語られたvan Siebold PFJBの来崎に始まりvan Meerdrvoort Pompeに継承された我が国における西洋医学の幕あけと永井博士に至るまでの歴史が場内を包み,私たちを圧倒した.西洋文化・医学の原点でもあった当時の長崎のようす,そして原子爆弾投下による被爆者の模様と,さらに,何不自由無く学問ができる平和な時代に生きている喜びとが交錯して,熱い気持の高まりを覚えずにはおられなかった.市長の祝辞の終わりに加えられた「人類の遣産は平和である」という声は,戦争を体験した人々の心の叫びでもあった.

発表への道―私の初発表体験記

著者: 丸尾朝之

ページ範囲:P.566 - P.567

 新緑が眩しい5月14,15の両日,西洋医学伝来の地長崎に,全国の理学療法士が「移動と理学療法」をメイン・テーマとして,今後の理学療法発展のため集いました.メイン会場を長崎市公会堂に置き,合計四施設八会場で行なわれました.演題は,口述318演題,ポスター106演題,ビデオ9演題,総計433演題と量的・質的に素晴らしいものでした.

 佐世保には学生時代の実習で10週間ほどいましたが,長崎市は高校の修学旅行以来ですから,かれこれ10年ぶりになります.今回の旅は,修学旅行と違い旅費を出していただいた学会出張で,しかも鼻の低い,いやいや能力の低い私がその学会で演題発表を,それも初めて行なうのですから,今までに無い期待と不安と緊張感が体の内を駆け巡ってくるのを感じていました.

患者さんのメッセージを心のともしびとして―私の初発表体験記

著者: 本郷敬子

ページ範囲:P.568 - P.569

 学会前日,初の日本理学療法士学会の緊張感は,理学療法士らしい方々でごったがえす羽田空港のロビーに立ってから高まっていました.まだ,学会開催地にさえ着いてもいないのに,“早く発表,終わればいいなー.”と早くも,弱音が出てしまいました.

 5月13日,初めての長崎空港はあいにくの曇り空で,空がたいへん低く感じ,私の緊張感をますます高めました.しかし,潮のかおりが私の不安を和(なご)ませてくれました.そして,羽田で吐いた弱音はどこへやら,長崎の地に降り立った感動と,心地良い緊張感が湧き立ってきたのです.そして,学会の準備に追われ,あたふたする自分の姿が思い出されました.

PTのひろば

第11回世界理学療法学会に参加して

著者: 神戸晃男

ページ範囲:P.562 - P.562

 私は,昨年7月28日から8月2日ロンドンで開かれた第11回世界理学療法学会に参加,発表する機会を得た.この学会は4年に1度開かれるものであり,今回の参加者は世界45か国から,約2000名以上の参加があった.日本からは約30名の参加,発表があった.演題数は口演発表493題,ポスター発表85題の合わせて578題が約1週間で発表された.

 私は7月27日朝11時に成田を出発した.奈良団長(日本理学療法士協会会長)をはじめとする11人のツアーの中に同行した.

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文献抄録

ページ範囲:P.570 - P.571

編集後記

著者: 奈良勲

ページ範囲:P.574 - P.574

 バルセロナオリンピックは最多174の国・地域の参加を得ていかにも幻術的なパーフォーマンスで開会式が挙行された.メダルの獲得などどうでもよいから,日本選手には思い切り楽しくプレイし,せめて国際親善に寄与することを期待したい.

 恒例の参議院選挙が終わったが,投票率は50%そこそこという状況であった.まさか,上記のオリンピック開会式の影響を受けたのでもあるまい.国の進路を決める選挙であったのだが….

基本情報

理学療法ジャーナル

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1359

印刷版ISSN 0915-0552

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