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あんてな
車いす対応車両導入
著者: 芳賀勝彦1
所属機関: 1京王帝都電鉄(株)車両部車両課
ページ範囲:P.630 - P.630
文献購入ページに移動 1.導入背景
我が国では,人口の急速な高齢化が進みつつあり,また心身障害者の自立と社会参加が今後ともいっそう拡大・定着するものと予想されます.このような状況下で運輸交通の分野においても高齢者や心身障害者の利用にも配慮した公共交通機関の整備が重要な課題となってきています.この背景の下で,(財)運輸経済研究センターから,1990年6月「心身障害者・高齢者のための公共交通機関の車両構造に関するモデルデザイン」(運輸省運輸政策局監修)の指針が示されました.指針の示された当時,当社では1992年春に登場させるべく新形式車両設計の最中であり,当然この指針に沿った車両開発を行なっていました.そのうちの一つが「車いす対応車両」です.
また導入するに当たってのもう一つの背景には,当社,京王線の車いす利用のお客様が年々増加傾向(1991年12月のデータでは,一日平均延30人の利用がありました.)にあり,駅施設面では,すでに障害者用トイレ,エレベーターなどの対応を行なってきておりますが,しかし,肝心の車両サイドには専用スペースが無かったことが挙げられます.
我が国では,人口の急速な高齢化が進みつつあり,また心身障害者の自立と社会参加が今後ともいっそう拡大・定着するものと予想されます.このような状況下で運輸交通の分野においても高齢者や心身障害者の利用にも配慮した公共交通機関の整備が重要な課題となってきています.この背景の下で,(財)運輸経済研究センターから,1990年6月「心身障害者・高齢者のための公共交通機関の車両構造に関するモデルデザイン」(運輸省運輸政策局監修)の指針が示されました.指針の示された当時,当社では1992年春に登場させるべく新形式車両設計の最中であり,当然この指針に沿った車両開発を行なっていました.そのうちの一つが「車いす対応車両」です.
また導入するに当たってのもう一つの背景には,当社,京王線の車いす利用のお客様が年々増加傾向(1991年12月のデータでは,一日平均延30人の利用がありました.)にあり,駅施設面では,すでに障害者用トイレ,エレベーターなどの対応を行なってきておりますが,しかし,肝心の車両サイドには専用スペースが無かったことが挙げられます.
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