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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル26巻9号

1992年09月発行

文献概要

講座 障害者・高齢者のための住宅・3

疾患・障害別住宅増・改築のポイント-1―2.進行性神経筋疾患に対する住宅増・改築,環境整備のポイント

著者: 増本正太郎1

所属機関: 1東京都立神経病院リハビリテーション科

ページ範囲:P.643 - P.647

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 Ⅰ.初めに

 Parkinson病,脊髄小脳変性症(以下,SCDと略.),進行性筋ジストロフィー症といった神経筋疾患は病状が進行性であることをその特徴としており,ADL自立期から全介助期までの各ステージに即した住宅増・改築が適宜必要になる.それだけ柔軟で追加増設,変更が可能であることが望ましいが,一方障害進行を余儀無くされる患者に住宅改造が必要になる当初から全介助対応の増・改築を試みることも考えられる.その場合,例えば電動ベッドに天井走行式リフトを設置し,屋外へは車いす用のスロープか段差昇降機を準備する.しかしそれにはかなりの費用を要するばかりか,残存機能や代償能力は活かされないまま障害進行を早め,入間が本来有する環境適応力をも阻害しかねない.大幅な改造を要せず,改造に対する制約が大きい民間賃貸住宅でも対応可能な方法で在宅の神経筋疾患患者と生活環境とのマッチングを総合的に論じてみたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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