文献詳細
文献概要
プログレス
神経の移植
著者: 平澤泰介1
所属機関: 1京都府立医科大学整形外科学教室
ページ範囲:P.53 - P.53
文献購入ページに移動 1.神経幹の切断による変化と神経再生メカニズム
末梢神経幹が切断されると,切断部の末梢側の全長にわたって神経構成要素である軸索や髄鞘の退行変性(Waller変性)が生じ,その支配下にある感覚や運動の機能が麻痺する.また神経線維の内部にある軸索流も破綻してしまう.
神経再生は切断部の中枢端から始まる.神経切断部の中枢側の端から生じた再生軸索が末梢側へ向かって伸展する(図1).一方,切断部の末梢側にあるSchwann細胞は索状になって(Schwann tube),中枢側からの再生軸索を待つ.
末梢神経幹が切断されると,切断部の末梢側の全長にわたって神経構成要素である軸索や髄鞘の退行変性(Waller変性)が生じ,その支配下にある感覚や運動の機能が麻痺する.また神経線維の内部にある軸索流も破綻してしまう.
神経再生は切断部の中枢端から始まる.神経切断部の中枢側の端から生じた再生軸索が末梢側へ向かって伸展する(図1).一方,切断部の末梢側にあるSchwann細胞は索状になって(Schwann tube),中枢側からの再生軸索を待つ.
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