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特集 呼吸機能障害の理学療法
呼吸理学療法の新展望
著者: 宮川哲夫1 石川朗2
所属機関: 1聖マリアンナ医科大学病院リハビリテーション部 2帝京大学医学部附属病院リハビリテーション部
ページ範囲:P.678 - P.685
文献購入ページに移動呼吸理学療法(chest physical therapy)に関する報告はすでに1890年に認められ,決して新しい治療法ではなく,その方法論は「慢性呼吸不全を対象として発展してきた.しかし,急性呼吸不全に対する呼吸理学療法も十分に定着してきている.今まさに,科学的見地に立って呼吸理学療法とは何か,手技,効果,用語などの定義と命名を再検討すべき時期である1).近年,アメリカ呼吸ケア協会において,より適切なアプローチを行なうためにtherapist-driven Protocolsという新しい概念の下にさまざまなガイドラインが示されつつある2).このような現状で呼吸理学療法の領域で新しい知見やアプローチについて概説する.
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