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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル27巻10号

1993年10月発行

文献概要

入門講座 診療記録・4

Benesh運動記載法の基礎

著者: 髙浜照1

所属機関: 1西日本リハビリテーション学院理学療法学科

ページ範囲:P.691 - P.696

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 Ⅰ初めに

 理学療法士が患者を評価するときに,動作分析は欠かすことのできないものである.日々の診療記録においても,治療の効果判定のために動作分析の記録がなされることが多い.実際,理学療法士の動作分析能力は他の職種の追随を許さないが,それは理学療法士の日常の業務の中で動作分析能力が鍛錬されているからであろう.

 このように頻繁に行なわれる動作分析であるが,その記録方法については未だ確立されたものは無い.動作をそのまま日本語の文章で記述しているのが現状である.しかし文章による記述では動作の表現が難しく,詳細な表現には多くの時間を要する.また,個々人で独自の表現方法があり,読み手となった第三者がその内容を正確にイメージすることが困難な場合も多い.

 そこで本稿では運動記載法の参考として英国やカナダ,オーストラリアなどで使われているBenesh運動記載法(Benesh Movement Notation,以下,BMNと略.)を紹介する.BMNは五線譜上に記号を用いて動作を記載するものであり,文章を用いないため記載速度が速く,読み手にも一目で内容が把握できる利点がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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