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あんてな
すべての病院・入院児に必要なプレイセラピー
著者: 野村みどり1
所属機関: 1東京都立医療技術短期大学
ページ範囲:P.708 - P.708
文献購入ページに移動 1987年,肢体不自由児と精神薄弱児の教育環境に関する博士論文をとりまとめた筆者は,次の研究課題として,病弱児の教育環境に関する調査研究に取り組んでいる.その一貫として,1992年1~3月,イギリスとスウェーデンにおいて,入院児の教育環境について調査した.それらの結果,これらの国では,学齢の入院児の教育は教育委員会から派遺される教師によって実施されている.さらに,イギリスでは学齢前のプレイセラピーの充実が課題であり,スウェーデンでは0歳から15歳までの入院児にプレイセラピーが提供されている状況を把握できた.
日本では,学齢の入院児の教育は一部の病院でのみ行なわれ,プレイセラピーはまだ十分認知されていない状況と思われる.筆者は,スウェーデンとイギリス,日本における調査結果に基づき,「病院・入院児のためのプレイセラピー・学習環境(仮題)」(共著)を建築技術社から1993年度末に刊行すべく準備中である.このような立場から,以下ここでは,スウェーデンにおけるプレイセラピーについてまとめる.
日本では,学齢の入院児の教育は一部の病院でのみ行なわれ,プレイセラピーはまだ十分認知されていない状況と思われる.筆者は,スウェーデンとイギリス,日本における調査結果に基づき,「病院・入院児のためのプレイセラピー・学習環境(仮題)」(共著)を建築技術社から1993年度末に刊行すべく準備中である.このような立場から,以下ここでは,スウェーデンにおけるプレイセラピーについてまとめる.
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