icon fsr

雑誌目次

雑誌文献

理学療法ジャーナル27巻11号

1993年11月発行

雑誌目次

特集 健康増進と理学療法

我が国における高齢者の保健・福祉

著者: 中村宗達

ページ範囲:P.734 - P.738

 1初めに

 我が国における急速な人口の高齢化は,多方面の分野にわたってさまざまな波紋を投げかけてきている.ことに保健・医療・福祉の分野に対しては,高齢化による影響が大きいと予測されるため,現在,国により種々の施策の展開が図られているところである.

 高齢化社会が抱える問題点としては,高齢者の扶養や介護,年金や医療費の負担,教育や住宅,雇用等々と挙げることができる.これらに対する国の基本的な対策(ゴールドプランなど)について以下に解説する.

高齢者の健康増進

著者: 森倉三男

ページ範囲:P.739 - P.744

 1初めに

 高齢者の健康増進の課題において,疾病や障害をもつ者に対するアプローチは大きく二つの要因で重要性を強めているようである.その第一は,家庭介護力の低下の中で虚弱度の高い後期高齢者や障害老人が地域・在宅で暮らしていくことが多くなりつつあり,健康への強い期待に応え,それを支える仕組みを整えることが求められていくこと,今一つは,疾病や障害をもっている人に対して,それだけに注目するだけではなく全人的存在として捉え,考えかたのみならず具体的援助を健康を増進する観点から行なうことを求められるようになっていることである.この背景には健康に対する新しい取り組みが発展しつつあり,ノーマライゼーションの理念を健康増進の分野でも現実的に促進する活動が行なわれるようになってきていることがある.もとより地域リハビリテーション活動は,この二つの要因に応え実践するものとして発展してきているのであり,在宅リハビリテーションの場でも,その人らしく毎日を生きていくための健康づくりを推めていくことが重要になってきている.

 ここでは高齢者の健康増進を,病い,不自由,悩み,弧独などの健康上の問題や不利を抱えながら地域・在宅で暮らしている人について,日ごろの在宅リハビリテーション業務従事の中でぶつかる健康観や活動能力の問題を中心に述べていくこととする.

肥満に対する理学療法

著者: 中田昌敏

ページ範囲:P.745 - P.750

 1初めに

 飽食の時代・生活の機械化時代などさまざまな形容が用いられる現代では,小児・成人とも男女を問わず,肥満者の増加傾向が個人の健康問題,延いては社会問題として取り上げられてきている.従来,医療機関で行なう肥満に対する治療の対象者は,いわゆる成人病を合併している有疾患者もしくは,高頻度でそれらが予想される高度の肥満者であった.

 最近では,個人の健康増進意識の高まりや成人病検診・労働者健康保持増進サービスの一環である健康測定などの啓蒙・普及により成人病予備軍とも言える人々が病院を訪れる機会が増加し,医療の一分野としての役割を担うことが増加するものと予想される.

 筆者らの施設は,厚生省健康増進施設認定・労働省労働者健康保持増進サービス機関認定を受けるなど,5年前より医療施設の中で,健康人・半健康人を対象とした健康づくり活動を展開してきた.肥満に対する取り組みも,いろいろな方法でその対策を試みている.

 本稿では肥満に対する指導方法の概要を述べ,理学療法領域が医療から保健・福祉に拡大されつつある中で,健康増進という範疇に理学療法の果たすことができる役割を考察する.

身体障害者の健康増進とスポーツ―働く障害者の現場から

著者: 高橋寛 ,   指宿立

ページ範囲:P.751 - P.756

 1初めに

 健康増進の「健康」とは広辞苑では「身体に悪いところがなくすごやかなこと.達者.丈夫.壮健.」とあり.「増進」とは「増しすすめること.また,増しすすむこと.」とある.また,WHOの健康の定義では,「単に疾病や虚弱でないというだけでなく,肉体的にも精神的にも,また社会的にも安寧な状態」とされている.よって,健康増進とは,「積極的に健康な状態を高めていくこと」と考える.

 われわれ理学療法士が一翼を担っているリハビリテーションの定義は「リハビリテーションとは,障害を受けた者を彼のなしうる最大の身体的,精神的,社会的,職業的,経済的な能力を有するまでに回復させることである.」とされている.以上より,健康増進は,リハビリテーションの概念に包括される,積極的姿勢と捉える.

 通常リハビリテーションは,医学的リハビリテーション,続いて職業的リハビリテーション,前二者と横並びに社会的リハビリテーションと分類されている.理学療法士は,医学的リハビリテーションの場で,その大半が活動をしている.しかし,1981年からの国際障害者の10年は,障害者を社会的な存在として社会が受け入れ始め,町でも車いすや一本杖で歩く人々をよく見かけるようになつた.われわれの支援もADLの自立から,QOLの充実にと,本来の概念に立ち返り見直す必要がある.また,健康を維持・増進することは,われわれにとっても障害者にとっても,充実した生活,人生を送ることの必須条件であろう.

 身体障害者のスポーツは健康増進の一つの方法と捉えられ,その導入期については,リハビリテーションの特に理学療法の一分野として用いるものも多い.さらに,生涯スポーツとして一生のものに,一部のものは競技スポーツへと展開していく.

 本稿ではまず,牽引役とも言える競技スポーツの発祥から発展および彼らにもたらされた素晴らしい体力(狭い意味での健康増進)を紹介し,次にわれわれの勤務する社会福祉法人太陽の家(以下「太陽の家」と略.)の活動から健康増進のためのスポーツを紹介する.

健康増進と理学療法士

著者: 浦辺幸夫

ページ範囲:P.757 - P.761

 1初めに

 国民の健康増進の重要性が唱えられるようになって久しい.本格的な健康増進事業もあちこちで行なわれるようになってきた.本稿ではこの方面における理学療法士の果たすべき役割について論じてみたい.

 理学療法はリハビリテーション医学を支える一つの柱としてその歴史において治療医学,予防医学に貢献してきたが,昨今の健康志向の増大により健康医学にも寄与することが大きく期待されるようになった.

 健康医学の内容は非常に多岐にわたるが,理学療法と関連の強いものは運動,それもスポーツを通じて身体を健全に保つというウエルネスやフィットネスの分野である.医療機関における理学療法を担ってきた理学療法士においても,この分野で当然培ってきた知識・技術を発揮できると考えられる.

 厚生省は高齢化社会の到来を踏まえた疾病予防対策として,1978年より国民健康づくり対策を行ない,相当の効果を得た.その後,第二次国民健康づくり対策として「アクティブ80ヘルスプラン」を唱え,健康獲得のために運動・栄養・休養の三者が一体となった国民のライフスタイルを提示した.厚生省はこの実施主体となり,運動指導者の養成ならびに資格認定を行なった.また,これと時を同じくして,労働省および支部省も独自に運動指導者の育成を始めた.このような資格認定制度の実施は現場の指導者たちにも,どの資格を選択すべきかで混乱と不安を招いた面もある.

とびら

教師に必要なものは?

著者: 山田千鶴子

ページ範囲:P.733 - P.733

 通勤途中の電車の中でこんなことを考えた,いったい教師に必要な資質とは何だろう?確かな知識と技術,温厚で思慮深い性格.できればそうありたい.

 昨年1年生に教師に求めるものを聞いたところでは,知識,技術に優れていて,それをやる気の出るように学生に指導してくれることが挙げられた.それとともに,仕事に誇りをもっていて人間味のある先生,理学療法士になりたいと思えるような模範であってほしいなど人間性に対しての希望もあった.自分のことは棚に上げてと虫の善さを責めるのは簡単だが,学生がまだまだ教師に期待をかけていることを喜ぶべきかもしれない.

学会印象記

第20回日本集中治療医学会総会

著者: 石川朗

ページ範囲:P.738 - P.738

 1993年6月9日より3日間,札幌市において第20回日本集中治療医学会総会が札幌医科大学救急集中治療部金子正光教授を学会長として開催されました.学会は約2000名の参加者があり,招待講演8題,教育講演12題,シンポジウム4題,パネルディスカッション5題,ワークショップ6題,そして一般演題が医師部会500題,看護部会200題の講演や発表がありました.その中のワークショップにおいて当学会で初めて「ICUにおける肺理学療法・最近の進歩」が,九州大学医学部救急部財津昭憲氏,聖マリアンナ医科大学病院リハビリテーション部宮川哲夫氏の座長の下で行なわれました.

入門講座 診療記録・5

Benesh運動記載法の実際

著者: 高浜照 ,   深迫幹生

ページ範囲:P.763 - P.767

 Ⅰ初めに

 前回はBenesh運動記載法(以下,BMNと略.)の基礎として,主に正常な運動の記載について述べた.今回はさらに必要な記号を紹介し,実際の臨床における記載について異常歩行を中心としながら説明する.

講座 物理療法・5

低出力レーザー機器とレーザー療法

著者: 田口順子

ページ範囲:P.769 - P.773

 Ⅰ初めに

 ルビーの結晶やヘリウム(He)・ネオン(Ne)ガスで誘導,発振された人工光線はLight Amplication by Stimulated Emission of Radiation(放射の誘導放出による光の増幅)の頭文字をとってLASER(レーザー)と呼ばれるようになった.

 レーザーは今世紀最大の発見と言われ,アメリカのMainman THが1960年にルビーを媒質として発振に成功し,それから僅か30年しか経っていない.にもかかわらず夢の光としてあらゆる領域への応用が期待され,今やレーザーの無い世界は考えられないほどに発展しその進歩には目を見張るものがある.レーザーは工業用の大出力のものからレーザーポインターのように直視できる小出力のものまで,その出力はさまざまである.

1ページ講座 リハビリテーション機器の紹介・11

昇降機

著者: 秋田裕

ページ範囲:P.774 - P.774

 1.バリアの存在

 日本特有の気候,風士,生活習慣などに影響を受けている伝統的な家屋環境では,地面からの湿気を防ぐ高い床,畳敷きの部屋,脱衣場の床より低い浴室の床,肩までつかる深い浴槽,和式トイレなどが一般的だが,こうした環境では上下方向の移動が必然的に要求される.

 また,都市部に多い.エレベーターの無い3階から5階建ての中層住宅や,狭い土地を有効利用するため切り立った傾斜地に建てられた住宅でも,階段や段差の昇降が不可欠である.

印象に残った症例

リハビリテーションゴールを達成した高齢者脳血管障害患者の一例

著者: 吉田久雄

ページ範囲:P.775 - P.777

 Ⅰ.初めに

 私たち理学療法士が日常接している人は,病気が原因で身体に障害をもつ人々で,社会的立場を離れ一人の人間としてそれまで経験したことの無い問題にどう対処していけばよいかわからず,不安な状態にある人々です.理学療法士は,このような人々と患者と治療者という関係で接していますが,私は患者が早く社会復帰できることのみならず,病気や障害に遭ったおかげでより人生が深くなったと感じることができるような援助ができればとつねに思いながら日々の仕事をしています.今回紹介するのは,社会的に大成され,しかも未だ社会的影響力のある方で,障害に負けずむしろそのような状態を楽しみながらも社会復帰を果たした症例を通して,理学療法士とリハビリテーションについて私見を述べてみます.

プログレス

インテリジェント大腿義足・1

著者: 中川昭夫

ページ範囲:P.779 - P.779

 大腿切断者の義足装着や歩行訓練を考えると,最初は義足というまったく新しいシステムに慣れるというプロセスから開始され,これまで経験の無いソケット装着と体重負荷との両方法を習得しなければならない.最初はソケットを通して義足に体重をかけることに慣れ,次に体重をかけている間に膝折れが起こらないように筋力でバランスをとることを学習し,そこから,立脚相での体重移動を覚えて歩行訓練に入っていく.したがって,まず,立脚相で安心して体重をかけることができなければならない.このように考えると,従来の大腿義足では,立脚相の補助装置に重点が置かれてきたことは当然のことと考えられる.歩行訓練に入っても,その初期では遊脚相の時間も短く,その間の膝の屈曲角も小さいため,どのような遊脚相補助装置を用いているかはあまり問題にならないが,歩行訓練が進んできて,歩行能力を一定のレベルまで再獲得すると,ようやく「よく歩く」という目標が立てられ,遊脚相の補助装置の特性が問題となってくる.立脚相や遊脚相の補助装置としては,特に第二次世界大戦の後,米国を中心に工学者が参加し,切断者の身体的条件や運動能力に対応するために,さまざまな種類の機構が考案された.

我が地域

大阪を知ってまっか?/京都を知っといやすか?

著者: 増澤文枝 ,   角南昌三

ページ範囲:P.780 - P.781

 大阪ってどんな所? うーんこれは難題.関西圏の中心,商都,水の都,お笑いの街,食い倒れの街,遊びの街…etc.多種多様なものが混在したパワフルな街が大阪といったところでしょうか.

あんてな

第二次医療法改正と理学療法士の今後・1

著者: 紀伊克昌

ページ範囲:P.782 - P.782

 1.医療法改正の歴史的背景

 医療法が発足した1948年から,国民皆保険となった1961年までは,量的な医療確保が目標であった.老人医療費を無料化する老人福祉法実施の1973年までは,国は医療拡大の政策を進めてきた.しかし,2度のオイルショックを経て経済低成長期に入って公的医療費負担の財源確保が潤沢でなくなったことと,高齢者社会の到来が迫ってきたことから,医療費の抑制と供給体制を再編成する方向に転じてきた.1985年の第一次医療法改正が行なわれ,地域医療計画による病床規制が始まった.このときの改正時に今後の日本の医療の在り方を根本から見直そうという附帯決議・附則がついて宿題が残った.これを受けて1987年には国民医療総合対策本部から中間報告が発表された.このころ,厚生省病院管理研究所から「医療機関の効率的な運用の作成に関する研究」も発表されたし,医療職種を集めて医療職種間の効率的業務連携についてのヒアリングなども行なわれた.これを機会に日本理学療法士協会は理学療法士業務指針およびガイドラインを作成した.さらに,1990年に「21世紀をめざした医療供給体制のあり方」を厚生省は発表した.今回の第二次医療法改正には,これらの附帯決議,報告書,ヒアリング,提言などが基本となっている.

雑誌レビュー

“Australian Journal of Physiotherapy”(1992年版)まとめ

著者: 市橋則明 ,   伊藤浩充 ,   丸山孝樹 ,   坂本年将

ページ範囲:P.783 - P.787

 Ⅰ.初めに

 オーストラリアの理学療法士協会誌である“Australian Journal of Physiotherapy”は,1992年で第38巻に達し,年間4回発行されている季刊誌である.本ジャーナルは“Leading Articles”,“Original Articles”,“Book Reviews”,“How to Series”,“Topical Therapy”などで基本的に構成されている.過去3年の“Original Articles”の論文数をみると1989年22編,1990年14編,1991年16編となっており,本年度は27編と最近では最多の論文が掲載されている.

 このレビューでは“Original Articles”として発表された27編を「呼吸」,「循環器」,「痛み」,「運動療法」,「測定と評価」,「運動学」,「その他」の七項目に分類し紹介する.

 なお表1に各項目ごとに著者名,論文名,号数とページをまとめ,本文中の著者の後に対応する番号を付けた.

資料

第28回理学療法士・作業療法士国家試験問題(1993年度) 模範解答と解説・Ⅴ―共通問題(2)

著者: 古米幸好 ,   仁熊弘恵 ,   渡辺進 ,   秋田一郎 ,   国安勝司 ,   西本千奈美 ,   高橋利幸

ページ範囲:P.788 - P.790

報告

当院の「リウマチ体操」の紹介および退院後の家庭での実施状況

著者: 西野学 ,   今井美佳子 ,   竹内克行 ,   中川洋子 ,   原さえ子

ページ範囲:P.791 - P.794

 Ⅰ.初めに

 慢性関節リウマチ(以下,RAと略.)の基礎療法の一つとして,運動療法は不可欠である.しかもRAは緩解と再燃を繰り返しつつ進行していく疾患であることから,病院で指導した運動療法が家庭においても継続されることが重要である.

 当院では安静をとりがちなRA患者に対して理学療法士の個別訓練のほかに,集団訓練として主に運動療法への動機付けや運動機能の自己チェックおよび機能維持を目的とした「リウマチ体操」を指導している.今回,その内容を紹介するとともに,入院中指導した体操が退院後,家庭でどの程度実施されているかについてアンケート調査を行なったので,若干の考察を加えて報告する.

老人の大腿骨頸部骨折患者の調査―当院におけるその傾向と理学療法

著者: 中江誠 ,   丸山勝人 ,   宮崎一臣 ,   大石妙子 ,   浦瀬尚子

ページ範囲:P.795 - P.798

 Ⅰ.初めに

 高齢者の代表的疾患である大腿骨頸部骨折(以下,頸部骨折と略.)は昨今の高齢化時代とともに増加の一途をたどっている.ひとたび骨折を起こすとADLを阻害し,たいせつな余命に影響を与えることも少なくない.したがってわれわれは理学療法を施行する過程に当たり,疾患や術式に対する留意点のみでなく高齢者が受傷に至った背景にある諸因子をも考慮することは可及的早期での退院を促し,再骨折の予防などを指導するためには重要なことである.そこで当院の過去2年間に理学療法を施行した頸部骨折患者の実態を以下の8項目について調査した.今回は対象を60歳以上に絞り,各項目ごとに検討を加えた.

ひろば

スキー研修の修学旅行に参加して/いわゆるジプシーの旅の道程,そして衝撃

著者: 高橋利幸 ,   奈良勲

ページ範囲:P.778 - P.778

 昨今高等学校や中学校の修学旅行にスキー研修を取り入れる学校が増加してきている.三重県においても全公立高等学校61校のうち41校がスキー研修による修学旅行を行なっている.スキー研修を行なうことには,スポーツとしてのスキーの体験,自然との親しみ,スキーを通じての人間交流などの多くのメリットが挙げられる.しかし,逆にスポーツであるが故のリスクも存在する.特にスキーをあまり経験していない生徒による無謀な行動や,ゲレンデ条件の悪化による事故などは十分予想できるものである.また修学旅行は建前上全員参加が基本であるため,修学旅行以前に運動機能などに障害を負っている場合でもなるべく参加させる方向で検討する必要がある.

--------------------

文献抄録

ページ範囲:P.800 - P.801

編集後記

著者: 奈良勲

ページ範囲:P.804 - P.804

 記録的な降雨量,冷夏,そして政権交代など話題に事欠かぬ夏場であった.しかしこの号が読者に届く秋には,過ぎ去ってしまった「真夏の夜の夢」もすでに記憶から消え,日々の生活に追われ,過去から学び,それを未来に活かす余裕すら無いかもしれない.刹那的に過ぎゆく,今日の時代を反映するかのように.

 今月号の特集は「健康増進と理学療法」である.歴史的に縦割り社会で流されてきた我が国でも,やっと保健・医療・福祉の総合的,あるいは縦横的アプローチが認知され,それが実践されつつあることは喜ばしい.もともと人の心身を分離,分裂させること自体に矛盾がある.

基本情報

理学療法ジャーナル

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1359

印刷版ISSN 0915-0552

雑誌購入ページに移動

バックナンバー

icon up
あなたは医療従事者ですか?