文献詳細
文献概要
特集 脳性麻痺児の生活指導
脳性麻痺児の食事指導
著者: 長谷川弘一1
所属機関: 1秋田県太平療育園医療科
ページ範囲:P.808 - P.814
文献購入ページに移動 1初めに
脳性麻痺児が発達し成熟していく上で,日常生活上欠くことのできないものの一つに食事がある.同時に,多くの子どもたちやその家族たちに問題を投げかけるのも,食事やその環境に関してであることが多い.理学療法士として脳性麻痺児の発達の後押しをするとき,運動機能の改善と同様に食事場面での問題についても対処していくことが必要になってくる.人間にとって食事とは栄養補給による生活エネルギーの獲得だけではなく,生理的欲求の満足感や充足感からくる精神的安定にも役に立っている1).
本稿においては,介助方法の機能的側面だけではなく,心理的な影響も考慮した環境設定や,家族の実践しやすい食事指導プログラムについて考えていきたい.
脳性麻痺児が発達し成熟していく上で,日常生活上欠くことのできないものの一つに食事がある.同時に,多くの子どもたちやその家族たちに問題を投げかけるのも,食事やその環境に関してであることが多い.理学療法士として脳性麻痺児の発達の後押しをするとき,運動機能の改善と同様に食事場面での問題についても対処していくことが必要になってくる.人間にとって食事とは栄養補給による生活エネルギーの獲得だけではなく,生理的欲求の満足感や充足感からくる精神的安定にも役に立っている1).
本稿においては,介助方法の機能的側面だけではなく,心理的な影響も考慮した環境設定や,家族の実践しやすい食事指導プログラムについて考えていきたい.
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