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特集 障害者と生活指導
筋萎縮性側索硬化症患者に対する生活指導
著者: 岡十代香1 千葉美恵子1 笠原良雄2 岡田公男2
所属機関: 1東京都立神経病院リハビリテーション科 2東京都立府中病院リハビリテーション科
ページ範囲:P.169 - P.173
文献購入ページに移動筋萎縮性側索硬化症(Amyotrophic Lateral Sclerosis;以下ALS)は,運動神経系が選択的に冒される進行性変性疾患であり,他の変性疾患に比べて進行が早く,未だその病因や根本的な治療法が確立していない神経難病である.
ALSに対する生活指導は,つねに,進行性であるという本疾患の特徴を正確に把握した上で行なわれなければならず,的確で迅速な対応が要求される.また,病型により,病像とその後の経過が異なるため,生活指導はそれぞれのケースに対して,症状に即応した具体的で個別的な指導であることがたいせつである.また,どの進行時期にあっても,患者の心身の残存機能を最大限に活かした生活が維持されていくような指導を行なうことがポイントとなる.
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