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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル27巻4号

1993年04月発行

文献概要

とびら

理学療法士の仕事を再考する

著者: 下斗米貴子1

所属機関: 1岩手リハビリテーション学院

ページ範囲:P.217 - P.217

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 1966年に初めて理学療法士が誕生して以来,社会に「リハビリテーション」ということばは知れ渡ったように思われますが,リハビリテーション医療なるものがその根本から理解されているか?と考えると疑問があります.確かに,今では私が理学療法士を志していたころのように「リハビリテーションって英語の学校?」などと極端なことを聞かれることはありませんが,「社会復帰」ということばが先行し,必ずしも「理学療法」という業務が理解されているとは思えないのです.

 バブル経済がはじけ,世間では大学生や高校生の就職難が騒がれている中で理学療法士に対する必要性は高く,その需要は求人をみる限り年々高まっています.理学療法士がどうして必要なのか,求人募集に来られる病院側のお話を伺うと「理学療法士がいると点数がとれる」「リハビリテーション科があると患者さんが集まる」,老人保健施設側からは「法律で定められているから」という理由を話されます.また「女性はいりません,男性だけ」という依頼もあります.これでほんとうに理学療法士が社会に理解され,必要とされていると言えるのでしょうか.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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