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講座 地域リハビリテーション・6
地域リハビリテーション活動におけるケースマネージメントおよびケアコーディネーション
著者: 福屋靖子1
所属機関: 1筑波大学心身障害学系
ページ範囲:P.403 - P.408
文献購入ページに移動 Ⅰケースマネージメントとは
障害者や寝たきり老人を抱え,家庭崩壊寸前に追い込まれてから初めて行政の窓口に駆け込む人は徐々に少なくなってきているとはいえ,未だ後を絶たない現状がある.緊急対応をしても手遅れとなるほどのケースが少なくなってきているとすれば,それは啓蒙教育や行政対応の成果とも言えようが,実態把握や訪問サービスの開始により孤立化・閉じ籠もりの悪循環に風穴を開けられただけでも意味は大きいと感じている.
寿命が延び,高齢者のいる世帯,老人世帯,独居老人がふえるということは,多かれ少なかれ何らかのケアを必要とする家族が増えることを意味している.しかも,そのケアは一過性のものではなく長期に継続する可能性もあり,求められるケアの量・質はふえる一方で,雪だるま式に膨れ上がる虞を孕んでいるという性質のものである.
障害者や寝たきり老人を抱え,家庭崩壊寸前に追い込まれてから初めて行政の窓口に駆け込む人は徐々に少なくなってきているとはいえ,未だ後を絶たない現状がある.緊急対応をしても手遅れとなるほどのケースが少なくなってきているとすれば,それは啓蒙教育や行政対応の成果とも言えようが,実態把握や訪問サービスの開始により孤立化・閉じ籠もりの悪循環に風穴を開けられただけでも意味は大きいと感じている.
寿命が延び,高齢者のいる世帯,老人世帯,独居老人がふえるということは,多かれ少なかれ何らかのケアを必要とする家族が増えることを意味している.しかも,そのケアは一過性のものではなく長期に継続する可能性もあり,求められるケアの量・質はふえる一方で,雪だるま式に膨れ上がる虞を孕んでいるという性質のものである.
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