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プログレス
慢性期多発性硬化症の治療
著者: 三好甫1
所属機関: 1九州労災病院神経内科
ページ範囲:P.411 - P.411
文献購入ページに移動 多発性硬化症(以下,MS)は時間的,空間的に多発性に起こる中枢神経の脱髄疾患であり,多彩な神経症状を呈する.慢性に経過して再発寛解を繰り返したり,徐々に進行性の経過をとり,慢性期にはしばしば重篤な機能障害をもたらす.未だ原因は明らかでないが,その病態発症機序として免疫系の関与があることは認められている.慢性期MSの治療は,第一は再発あるいは進行増悪を防ぐことであり,第二には,機能障害に対する対症療法およびリハビリテーションが重要である.本稿では,最近の主な薬物療法について述べる.
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