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印象に残った症例
Weaningに難渋した急性期C4頸髄損傷者へのアプローチ
著者: 川村博文1 鶴見隆正1 辻下守弘1 山本博司1 谷俊一1 上村寛2
所属機関: 1高知医科大学附属病院理学療法部 2高知医科大学整形外科
ページ範囲:P.421 - P.424
文献購入ページに移動高位頸髄損傷者にはC2-C3レベルの胸鎖乳突筋や僧帽筋の機能が残存するRespiratory quadriplegia1)とC1レベルの広頸筋の機能が残存するPentaplegiaとがある.これらはいずれも四肢と体幹以下とが完全麻痺であるために最重度のImpairment,Disability,Handicapの障害がある.さらに,両タイプは横隔膜の麻痺を伴うだけに,早期からの呼吸管理および呼吸の理学療法を行なうことが重要である.
今回,われわれは受傷後の3か月目まではRespiratory quadriplegiaの状態を呈していたC4完全麻痺患者の理学療法を通して,難渋したWeaning,コミュニケーションのアプローチ,高位頸髄損傷独特の合併症(特に自律神経系異常)対策などを経験したので,その経緯について報告する.
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